提供:三菱地所株式会社
家事に、育児に全力を尽くすこと、仕事にまい進すること。
それはもちろんとても素晴らしいことです。しかしもしかしたら、自分で自分を追いこむことになってはいないでしょうか。
フリーランスのライターで編集者である楠ヒロさんは、20代で会社員を卒業、現在フリーランスライター・編集者となっ
そんな楠さんが今回参加したのが、三菱地所株式会社が主催した「私と向き合う時間」というイベントです。これは三菱地所が「国際女性デー」に向けたアクションとして、働く女性をサポート・応援する取り組みとなるイベントの第1回にあたるもの。
三菱地所が推進するWill Conscious Marunouchiのプロジェクト「まるのうち保健室」は、働く女性の声をもとに疾病リスクやライフイベント等を学び・気づける機会を、時には医療機関や大学と連携しながら、提供しています。3月8日の国際女性デーには都心で働く女性の健康について調査した内容をまとめた「働く女性 健康スコア2023」を発表しています。
そういった活動も10年を迎え、以前からずっと「やりたい」と温めてきた「私と向き合う時間」というイベントは、一体どのようなものだったのでしょうか。そして、仕事に全力を尽くしてきたからこそ生活での疲れも感じていた楠さんが本イベントから体感したことは。
初対面の人たちと何をしゃべればいいの?ドキドキの会場入り

2月の最終日曜日の東京・丸ビルは、家族連れやカップルで想像以上の賑わいだった。2月26日15時からの三菱地所が主催するイベント「私と向き合う時間|自分らしい自分でいられる方法〜マインドフルネス〜」の会場は、丸ビル8階のコンファレンスフロア。開始15分前、会場に入ると円形に15ほどのイスが置かれ、すでに数人が着席していた。
既婚、未婚、会社員だったりフリーランスだったりさまざまな働き方、生き方の女性たちが集い、ほっと一息、おいしいお茶とお菓子をいただきながら「普段考えていること」や「自身のライフスタイル」について気軽におしゃべりする会。三菱地所がそんなイベント「私と向き合う時間」を始めたと知人に聞き、参加を決めたが、何が始まるんだろう……という不安で席に座ると少しだけ緊張した。と同時に、日々のストレスやモヤモヤした気持ちをコントロールしながら、理想とする暮らし(二日酔いで何もできない休日や、スケジュール通りに物事を進められない苛立ちなどのない日々……)に近づけるヒントをもらえるのではないか、という期待も膨らむ。
目の前の今に向き合うことが「マインドフルネス」
席に座るとフワッと柑橘系のいい匂いがする。「集中力や直感力が冴えわたる」ようにブレンドされたアロマが焚かれているそう。まずは三菱地所・まるのうち保健室プロデューサーの井上友美さんが、次のように今回のイベントを開催することになったいきさつを説明した。

「私と向き合う時間は、今回が初めての試みです。これまで、丸の内エリアで働く女性たちの健康課題調査やその結果をもとにした健康のサポートする、“まるのうち保健室”をやってきましたが、その活動のなかで、“近しい友人には話しづらい”“家族にこんな話をすると心配をかけてしまう”と思って溜め込んでいる、自分の悩みを吐き出せる場所があったら良いなという声を聞いていて、そういう場を作れないかなと、これまでずっとあたためてきました」

イベントの始まりは、ゲストの池畑薫さんのトークから。池畑さんは、ヤムナ認定プラクティショナーとしてレッスンを行うほか、イベントやワークショップなどでもヤムナの魅力を発信し続けている方だ。「こんな風になりたい!」と思わずにはいられない、背筋がスッと伸びた抜群のプロポーションに引き込まれる目の美しさ、池畑さんって何者!?と興味津々で話を聞く。
「今、ヒップトレーニングが流行っていますが、本来の骨格を取り戻せていないままエクササイズを続けても、理想とするお尻の筋肉はできないんです。ヤムナメソッドは、“骨格や筋肉を本来あるべき場所に戻してあげる”ことで、身体本来の美しさを手にいれることができ、痛みや日頃溜まったストレスなどを取り除いていきます」
初めて耳にした「ヤムナメソッド」も気になるが、それ以上に興味深かったのは池畑さんがヤムナメソッドに出会った経緯。
「30歳の頃、もともとスポーツは得意でフィットネスモデルなどもやらせていただいていたのですが、なかなかピンとくるエクササイズがなくて。でも、そうやって自分に合うものを探しているときって出会うんですよね。たまたまヤムナというものをネットで見つけたとき、2週間後にヤムナ認定プラクティショナーになるためのレッスンが開始されるタイミングだったんです。これだ!と思って、すぐに仕事を休むことを決めてレッスンを受けました。これと決めたらそこに飛び込んでみる。飛び込んだ場所に、必要なものはすべて用意されているんです」
私自身、たしかに、30代半ばまでは自分の”直感”を信じ、これだ!

理不尽なことを受け入れられず、苦しんでいた
そこから話は自然と、今回のテーマである「マインドフルネスとは?」に移っていく。池畑さんは、「マインドフルネスって、大げさにとらえることではなくて、今、目の前にあるものに向き合うことがマインドフルネスだと考えています」と説明。
ご飯を食べるときも、ついやってしまいがちな、「YouTubeを観ながら」「テレビを観ながら」ではなく、ご飯を食べるということだけに向き合うというのもマインドフルネス。自分の呼吸や今の身体の状態に向かい合うヨガのポーズなどもマインドフルネス。「海を見て心を落ち着かせたり、日常の中で気持ちいいなと思えるもの、心を整えるのに自分には何がいいかを知っていると、自分をコントロールできていいですよね」と池畑さんはマインドフルネスを説明した。

「離島の田舎育ちで、子どもの頃から理不尽だなと思うことがあると受け入れられなくて。男性優位で家事も育児も女性がやって、4歳下の弟の方が男の子だからという理由でお年玉が多かったり(笑)。振り返ると、どうでもいい小さなことの積み重ねなのだけれど、子どもの自分としては受け入れられないことが積み重なって、ものすごく太ったり、体の不調が出てきたんですよね。その不調を何とかしたいというところから私のマインドフルネスは始まったような気がします」と、カッコつけることなく率直に語る姿に、池畑さんへの親近感が高まった。
軽いエクササイズとおいしくて身体にいいお菓子

「呼吸を整えるマインドフルネスワーク」の時間。まずは基本の深呼吸で、肩ではなく肋骨を意識した深呼吸が大事だという説明があった。肋骨のあたりに手を置いて動いているか意識をしながら深呼吸。続いて肋骨が柔らかい状態になるように、脇の下の肋骨が感じられる部分を縦にマッサージする。「イタタタ……」。痛い人は肋骨の筋肉が固くなっているとのこと。ほぐして柔らかくする。

イスに浅めに座り、背中を丸めて呼吸をして空気を入れる。胸を開いて肩甲骨を寄せる。鎖骨の下もマッサージ。イスに座ってできるお腹の筋肉を鍛える動きや、スクワットなどをやりながら、1つ1つの動きを丁寧に見つめ自分の身体の「ニュートラルな状態」を知る。30分程度の時間だったが、滞って固まっていたものが流れていく感じ。身体が軽くなり、頭までスッキリするのを感じた。

身体を動かした後はティータイム。池畑さんがインタビュートークで語っていた「食べたいと思ったものは身体に良いものとして罪悪感なく食べる!」をさっそく実践することにする。お菓子は2種類のヴィーガンベイクドドーナツから1つ選ぶ。米粉と豆乳のしっとりとした生地に、国産の抹茶、沖縄県産の黒糖を使って風味豊かに仕上げた「抹茶黒糖きなこ」と、米粉と豆乳のしっとりとした生地にヴィーガンチョコレートをたっぷりと使って濃厚な味わいに仕上げた「チョコレート」。迷いに迷って選んだのはチョコレートだ。

これが、最高においしかった! 「ヴィーガン」という言葉から、ついつい「体にいいけど、おいしさは求めてはいけない……」なんて先入観があったのだが、まさにしっとり濃厚。ほかの参加者の「選ばなかったもう1種類も食べたいね」という声に深くうなずいた。心休まるジャスミンがブレンドされたお茶を飲み終え、おいしいお菓子とお茶で参加者の心が研ぎほぐされたところで、それぞれが考えていることやライフスタイルについて話す、クロストークの時間だ。
親しすぎない女性との時間になぜか心がゆるむ
食べているお菓子の感想から、グルテンフリーの話……雑談からいつの間にかクロストークへ。ファシリテーターを務めるライターの平井莉生さんの問いかけは、「どういうときにストレスを感じますか?」「どうやってストレス解消していますか?」というもの。

「人が好きで、人と会うのはとても好きなんですが、人の“気”のようなものを受け止めやすいというか……。電車のなかや都心の人ごみのなかにいるとすごく疲れるんです。外ではすごく明るくしてても、同じくらい落ち込みやすい面もあって。そのギャップにも疲れやすくて。なので瞑想の時間は大切にしてます。自分と向き合う時間って、“自分との信頼”を取り戻す時間だと思っていて。騒ぎたいときと無になりたいときのバランスをいつもとっています。昔、過食症だったこともあって、自己分析魔なんですよね(笑)。そのおかげで、今は明るいときの私も、暗いときの私も受け入れて、どっちも私!と思えていますね」の言葉にすごく共感した。そんなときのストレス解消法は、やっぱり瞑想がいいのか……。

「私はそれほどストレスを感じない」という女性もいた。ただ話出したら「ストレスを感じないのではなくて、嫌な自分、イライラしている自分を認めたくないから見て見ぬふりをしているだけかもしれないなとも思っているんです」という。そんな女性のストレス解消法は、野菜をたくさん食べて、身体に良いことをした!とスッキリすること。この言葉に池畑さんが反応した。
「太るかもと思って食べると身体に蓄積して本当に太って、おいしい!と思って食べると流れていくんですよ。これは本当! 食べることにちょっとでも罪悪感があると、“罪悪感という脂肪”のようになって残っちゃうんですよね」
続いての「マインドをどうやって切り替えていますか?」という問いかけには、意外な「ツール」が出てきた。「最近、シンキングボールを買ったんです。音を鳴らして邪気を払うとマインドが変わります」。シンキングボール、後でググろうと思った。

ほかにも「嫌なメールが来ると、自分宛に転送してメールを書く。後で読み返してみたら、大したことないなとマインドを切り替えることができる」という人も。たしかに、こんなことを口にしてはいけないなどと考えず書き出すことは、今の素直な自分と向き合うことになるのかもしれないなと思う。「散歩しながら犬に話を聞いてもらう。犬はやけに今日は散歩の時間が多いと思っている日もあるかも」という発言で、笑いが起こる。
ある人の「SNSで素敵な暮らしをしている人を見て落ち込むことがある」という話に対する次の言葉が印象に残る。
「私はあるときから、自分が嫌な気持ちになる投稿の相互フォローを外すことにしました。そうしたら欲しい情報しか入ってこない。好きなものしか取り入れないようにしています」

その潔さ、まったく違う価値観になぜか気持ちが楽になった。みなさん、マインドを切り替える自分なりの方法持っているのだなと感心しきりのクロストーク。「参考になるな」と思ったり、「その境地に到達するのは、自分にはまだムリ」だと思ったり。だけど、仕事も境遇もおそらくまったく違う人々が同じように悩み、それぞれ自分なりの対処法を探していると知ったからか、孤独感が少しやわらいだ。イベント終了後は、まるで1時間のアロママッサージを受けた後のような気持ちの華やぎと身体が軽くなった感じ。これで2000円とは、かなりお得な2時間だ。

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