2023.03.13

「爆弾告発男」ガーシー誕生の黒幕の「実名」…大阪屈指の進学校出身、37歳男性の「報じられなかった正体」とその愛車

国会での処分をめぐり日本中の注目を集めたガーシー議員。爆弾告発男として日本のVIPたちを震え上がらせたガーシーCHには、ガーシーを後押しし、そのスキームを提案した黒幕がいた。その黒幕「A」の正体が、この書で明かされる。朝日新聞ドバイ支局長としてガーシー一味に接し、1000時間に及ぶ密着取材を続けた伊藤喜之氏の新刊『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』から本文を一部紹介。

                            連載『悪党』第1回前編

屈指の進学校で暴力事件

ここでAの正体を明かしたい。
秋田新太郎、というのが彼の名だ。
大阪・東大阪市出身の37歳。

幼少時から学業は優秀で、大阪屈指の進学校・大阪府立高津高に進学した。ラグビー部に所属し、大阪代表にも選出されるなど活躍。将来を嘱望されていたが、学生時代からトラブルも多かった。進学校である高津高では起きることのない暴力事件を起こし、相手を血まみれにし無期限の停学処分を受け、警察に逮捕されたこともあった。

その際は少年院には入らずに済んだが鑑別所へ送られ、進学は断念せざるをえなくなった。代わりに就職したのが長者番付の常連となった重田康光が創業した光通信グループの大手上場企業だった。電話でのアポイント取りから営業のイロハを叩き込まれると、営業マンとして才を発揮し始める。

  • 『成熟とともに限りある時を生きる』ドミニック・ローホー
  • 『世界で最初に飢えるのは日本』鈴木宣弘
  • 『志望校選びの参考書』矢野耕平
  • 『魚は数をかぞえられるか』バターワース
  • 『神々の復讐』中山茂大