「女を妊娠させた時に東さんに揉み消してもらったくせに…」ガーシーをドバイに呼び寄せた黒幕が語る「芸能人への憤り」
国会での処分をめぐり日本中の注目を集めたガーシー議員。爆弾告発男として日本のVIPたちを震え上がらせたガーシーCHには、ガーシーを後押しし、そのスキームを提案した黒幕がいた。その黒幕「A」の正体が、この書で明かされる。朝日新聞ドバイ支局長としてガーシー一味に接し、1000時間に及ぶ密着取材を続けた伊藤喜之氏の新刊『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』から本文を一部紹介。
連載『悪党』第1回後編
黒幕「A」の正体は「エステート24ホールディングス」の社長・秋田新太郎である。秋田は10年前にガーシーと知り合い、麻雀を通して親交を深めていく。プロレベルの腕前を持つガーシーに賭け麻雀で数百万負けることもあったという。
ハイレート麻雀のトラブルで3人組に襲われる
当初は東谷に対して連敗が続いた秋田だったが、元々の地頭の良さもあり、雀士としての力量をみるみる上げていく。出会いから3年ほどたったころには、ついには東谷を実力で凌ぐようになり、負かすようになったという。
どれほどの腕前なのか。参考までに聞いてみると、秋田は「これです」とスマホ画面を見せてきた。オンラインで対戦する「セガNET麻雀MJ」の成績画面。現在は約1300万人がダウンロードしている人気オンライン麻雀だが、秋田は1300万人の中でもわずかしかいないという最も格が高い「最強位」というトップ雀士の称号を得ていた。
「最近はあんまりやってないから順位は落ちてるけど、このゲームではランキングで全国1位をとったこともあります。実戦では吉原のソープランドの会長らとも億単位のハイレート勝負もしたことがあるので、修羅場の数が違う。ただ、そういった人たちとそのレベルの麻雀を打っているとさまざまなトラブルも起きる。銀座のど真ん中で覆面を被った3人組に襲われたこともある。その時はボディーガードをつけていたので襲撃犯は撃退しましたけど」