俺がいたらどうとでもなりますよ
こうした麻雀をめぐるトラブルは東谷との間でも起き、一時は関係が疎遠になっていたという。東谷の周囲では、FC2創業者の高橋ら東谷を絶対的に信頼する友人も多いが、秋田の場合は少し違う。
「信用できる信用できないという尺度で言えば、当時の東さんはイーブン以下だった」
その関係に変化が現れたのが2021年12月のことだ。秋田はBTS詐欺疑惑やヒカルの動画などで東谷が追い詰められていることを知り、メッセージアプリでこう送ったのだという。
「東さん、大丈夫ですか。ドバイにきたらどうですか。自分もトラブルがあってドバイには一人の知り合いもいない状態で来たけど、今やドバイのことであればどんなことでもできる。俺がいればどうとでもなりますよ」
このときの秋田の申し出は、少し奇妙ではある。あまり信頼を置いていなかったはずの東谷に対し、なぜ手を差し伸べたのか。
「いや俺もいろいろトラブルがあってキツかったことがあるし、普通に可哀想やなと思ったんで。BTS詐欺とかで叩かれていることについては、俺も正直おもしろいなぁ、いろいろやっとるなぁ東さん、と思って最初は見ていた。しかし程なく、たくさんの芸能人の友達から連絡が来た。『ガーシーのヒカルにたたかれてる動画見ました? あいつも終わりましたね。いつかこうなると思ってたけど』。
こんなメッセージがあり、俺の考えは変わりました。彼らは自分が女を妊娠させた時に父親の代理として東さんに子供を堕ろす手続きをさせたりオモテでは言えないような世話になっていた。東さんは口が堅い。すべて揉み消していた。俺が面白がるのと、こいつらが面白がるのとではまったく意味が違う。こいつらに面白がる資格はない。一度でも世話になった人のことを悪く言う奴は嫌いだ。俺も多数派より少数派で生きてきた。胸くそが悪くなって、結局、そいつらには、ほとんど返信もしませんでした」
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