2023.03.15
# 動物
動物園のパンダが「ものすごい勢いで」ジュースを飲み干した!飼育員さんが思わず驚愕してしまった理由
ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。愛くるしいタンタンですが、実は現在27歳。人間で言うとおよそ80歳代という高齢パンダ。そして、中国への返還が決まっています。神戸で最後の時間を過ごす、お嬢様の様子を、動物園の休園日である水曜日にお届けします。

リンゴをくわえたタンタンさん
公式ツイッターにアップされたリンゴをくわえたタンタンさん。これはどういう状況だったのでしょうか。飼育員の梅元良次さんに聞いてみました。「ここ1週間ほど、リンゴやニンジンを食べ出したので、外に出したとき岩のテーブルにリンゴとニンジンを置いたんです」と、梅元さん。以前、サトウキビジュースにつられて寝台に上がった事を思いだし、「こうしたら向こうの岩まで行かないかな?」と思っておいてみたのだそう。

飼育員さんの思惑通り、まっすぐに岩のテーブルに向かったタンタン。その場で食べるのかと思いきや、リンゴをがぶりとくわえて屋内の出入口の方へ。通路でじっくりと味わいたかったようです。「そのときは朝だったし、そんなに暑くもなかったんですが、そんな気分だったんですかね。」(梅元さん)。

うれしいことに最近は食欲も上がってきているのだとか。「食欲は季節的なものもあると思います。竹もおいしくなっているはずだし。最近はモウソウチク(孟宗竹)がお気に入り。毎年この時期はモウソウチクを食べる事が多いですね」と、梅元さん。
そろそろ大好きなタケノコの季節もやってきます。「4月の上旬から半ばには、淡河からのタケノコも来るんじゃないかと思います」(梅元さん)。大好きなタケノコが待ち遠しいですね、お嬢様。