「キングオブコント2021」で一気に人気に火がついた「男性ブランコ」。“初の冠番組”「おしえてブランコ」(BSよしもと、3月26日22時~)の放送を前にインタビュー。

この番組はよしもとの「SDGs-1グランプリ」優勝の副賞として贈られたもので、子ども向けにSDGsを伝えるバラエティなのだという。

優勝ネタは「袋」というタイトルのコントで、「エコバッグを忘れた男の末路」が描かれる。これはコンビニで長くアルバイトをしていたという男性ブランコならではのネタともいえる。実はこれ、キングオブコント決勝で準優勝となった「袋」をアレンジしたもので、SDGs17のゴールで言えば14番「海の豊かさを守る」がテーマとなっている。SDGsネタとは普段の生活のネタなんだな、ということもわかる受賞だった。

出典/YouTube BSよしもと公式チャンネル 

「初の冠番組」を記念した男性ブランコへのインタビュー、前編ではレジ袋とエコバッグをキーワードに、お二人のコンビニアルバイト時代のことを詳しく伺った。後編では、SDGsの目標では8番の「働き方も経済成長も」にもつながる「仕事」についてお聞きしていく。

 

お笑い芸人になりたいと思った理由

――お2人はもともと別々の大学に通われていましたが、演劇サークルで出会ったそうですね。お笑い芸人になりたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

平井:演劇サークルで浦井や、他の友人や先輩たちとコントもやったりしていて、演劇サークルなのにコントのほうが盛り上がっていました。集客面でも、学園祭でコントをやると、一見さんの家族連れやカップルの方々が来てくれたりとか。演劇の本公演は、3ヵ月前から準備してお客さんが4、5人とかでしたから。それも全員、OBとか友達とか、顧問の先生とか。あの時の経験があるからこそ、今お客さんが来てくれるのがめっちゃうれしいというのはありますね。

浦井:「演じる」こと自体は、小学生の頃から選んでいました。学校の文化祭的なものでも、みんなで出店を出すのか有志で芝居をするのか、どちらかを選べると時は絶対に芝居を選んでいました。昔から、人前で何かをするというのがすごい好きで。

――どのようなお芝居をされていたのですか。

浦井:中学校の時は、何か固い芝居をやっていましたね。国語の教科書に載っているような話をお芝居にしたりとか。小学校の時は、新喜劇のパロディみたいなこともやっていました。

撮影/山本倫子

――演じることがとにかく好きだったんですね。その浦井さんが「お笑い」という仕事を目指すようになったのはなぜだったんでしょう。

浦井:そうですね。最初は役者をやりたいと思って演劇サークルに入って、「こりゃ無理だ。自分には向いていない」と1年弱でやめました。次に、友人のアカペラサークルやバンドをはじめて。結局人前で何かやるのは好きだったんです。でも、その当時は自分の中でお笑いという選択肢はあまりなくて、そんな時にたまたまラーメンズさんのコントを見たんです。これまで自分が見てきた関西のお笑いとはまったく違っていて、「こういうのならできるかも」と。大阪の漫才はめっちゃ好きなんですけど、「自分にはできないだろう」と思っていて。でも、ラーメンズさんのようなお芝居に近いコントは、「ちょっとやってみたいかも」と思ってやり始めました。