2023.03.15

【独自】カレー事件・林眞須美死刑囚の長女は、なぜ16歳の娘を死に追いやり、飛び降り自殺したのか《夫が語った事件の真相》

現代ビジネス編集部

「ごめん、もう死ぬわ」

──その後、どうしたのか?
「アパートに帰るとRに『心桜が息していない』と言われて、見に行くと心桜さんが倒れていた。救急車を呼ばなあかんと思って、携帯で電話した。心桜さんを間近にみて愕然としました。こんな状態でよくほっとけたなと後悔した」

──救急車が来てどうしたのか?
「Rか私がどちらかが救急車で乗らなければいけないと言われ、私が乗った。Rは『後で病院に行く』と言ったが、いくら時間がたっても来ない。病院で心桜さんが亡くなったことを知った。

病院では、Rからテレビ電話がかかってきて『関空の橋から飛び降りるわ』というので、ふみとどまらせようとした。しかし最後は『ちゃぼちゃん(木下被告のこと)ごめん、もう死ぬわ、好きに生きなよ』と言って、電話は切れました。

ニュースでRが関空の橋から飛び降りたことを知りました。私は断片的にしか覚えていないが、自殺しようとふらふらと道を歩いていき、カフェインを大量に飲んで自殺未遂した。Rと娘、心桜さんの3人が死んだのは俺の責任だと思った」

Rさんは、木下被告にも暴力をふるっていたが、実の娘でもある心桜さんには、より壮絶な虐待を繰り返して「死」に追いやったといっていい。

 

なぜなのかと。そう問われると木下被告はカレー事件との関連性を語った。

「Rは怒り始めると止まらない。それは私に対しても同じ。病院で(精神的な面を)診てもらって治そうと何度も言ったがダメだった。Rが心桜さんにしたことは絶対肯定できるものではない。

けど、Rの育ちとか(カレー事件の)林眞須美の娘とかそういうことがつらかったのはほんまやろうと思います」

心桜さんの冥福を祈りたい。

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