2023.03.18

R-1ヤラセ疑惑で炎上、「出来レースはあったのか」…裏から見たテレビ制作の深層

R-1のヤラセ疑惑

R-1グランプリのヤラセ疑惑は、お笑いファンや視聴者を騒然とさせた。

3月4日に行われたR-1グランプリの生放送で疑惑の発端となる事件は起きた。芸人・Yes!アキトのネタが終わり得点結果を発表する際に、まだネタを披露していない芸人・田津原理音の名前と得点「470点」が一瞬モニターに表示されたのだ。その後、田津原のネタが終わり、発表された得点は470点。さらに、田津原が優勝し、ヤラセ疑惑が高まる事態となった。

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この放送後、番組側は公式ホームページで、「原因不明のシステムエラー」によるとして、出来レースを否定した。また、タレントや関係者も「ヤラセはない」とSNSでコメントを出している。

しかし、タレントや業界人が「あれはヤラセじゃない」と反論しても、まったくもって曖昧な根拠に基づいた説明しかできていないため、なお疑念は消えないでいる。真実に近づくためにも、この問題をもっと合理的に伝えよう。

芸人はいつもニコニコしているわけではない

近年のお笑い人気は賞レースを軸に動いているところがあり、そこでの入賞経験がタレントの売り出しにも大きな影響を与えている。2002年から続くピン芸日本一を決めるカンテレ・フジテレビ系の特番であるR-1もそのひとつだ。

番組放送直後、筆者のもとに複数のメディアから「実際はどうなのか」と問い合わせがあったが、番組のスタッフでも関係者でもないため、真相は分からない。ただ、確実に言えることがいくつかある。それが「前提」と「可能性」だ。

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