薬師丸ひろ子に広末涼子、芦田愛菜…アイドルたちの大学受験事情と本当の学力を検証する

アイドルの盛り上がる受験とは

小倉優子の早大受験が失敗に終わった。早稲田大学教育学部を目指していたが、不合格。他に成蹊大、津田塾大、学習院大、学習院女子大、白百合女子大を受け、白百合には合格したという(学習院女子は補欠合格)。

この挑戦はそれなりに話題になったものの、あくまでもそれなりだ。同じ早大受験でも、かつての吉永小百合や広末涼子に比べたら、小倉の場合、二重の意味で現役ではない。すでにアイドルでも学生でもないのだから。

その点、慶応義塾大学法学部政治学科に合格、と報じられた芦田愛菜には現役感がある。ただ、こちらは中学から慶應の付属校で学んでおり、いわゆる内部進学。それゆえ、やや盛り上がりに欠ける結果となった。

では、アイドルの盛り上がる受験とはどういうものか。

1980年代初めには、薬師丸ひろ子が注目された。

13歳での女優デビューから約3年半が過ぎた高2の12月、大学受験を理由に、芸能活動の休業を宣言。折りしも、主演映画「セーラー服と機関銃」がヒット中で、歌手デビュー曲でもある同名主題歌もオリコン1位を独走中とあって、ファンもメディアも騒然とした。

もともと、優等生的なイメージがあり、芸能人っぽくないところが売りだった彼女が本気で大学を目指すということで、進学先については「早慶」説なども浮上。ただ、彼女が通っていた都立高校は、特に進学校ではない中堅レベルの学校だった。

 

結局、玉川大学文学部英米文学科の推薦入試を受験。落ちたら恥ずかしいからと、

「眼帯なんかかけて出かけたんです」(ボム)

とのことだが、無事に合格した。

当時は肩透かし感も漂ったものの、ファンやメディアが勝手に実力以上の結果を期待しただけのことだ。むしろ、その後も仕事をしながらしっかり卒業した薬師丸は立派だといえる。

関連記事