SNSの総フォロワー数は15万人。スキンケア好きが高じて「皮膚の変態」と名乗るようになったアパレル経営者の大野真理子さん。本業の傍ら自身のインスタグラムで行う「変態」ならではのコスメ論評に、美容業界関係者からも注目が集まっています。「真理子会議」と題するインスタライブには、美容だけでなくキャリア相談や恋バナも寄せられ、大野さんがホワイトボード片手に質問返しをする姿は、さながら経営会議のようだと話題沸騰。SNS発、今もっとも気になる美容家・大野真理子さんがリアルな美容を本音で語る連載の第13回目は、欲しくもあり、いらなくもある「毛」問題について。
大野さんのこれまでの記事を読む→皮膚から始まる幸福論
VIOの形は何が正解なのか!?そもそも正解はあるのか問題
「VIOの形に悩んでいます」
そんな質問がインスタグラムに届くたびに、「のどかだなぁ」と温かい気持ちを噛みしめる。
とはいえ、よほどの関係でない限り、周囲の人がどのように扱っているのか分からない部分だから、迷う気持ちもわかる。参考にする対象もあまりない。
以前、ふと気になってインスタグラムでアンケートを取ったことがある。
すべて脱毛済みの人、少し残して脱毛している人が6割、まったく手を付けてない方が4割程度だったと思う。
私がVIO脱毛デビューしたのはたしか20代終わりだった。
まだ機械の選択もあまりできない時代で、レーザーを当てるたびにベッドの端を握りしめて踏ん張っても、飛び上がるほど痛かった。
「大丈夫ですか?」と可愛いナースに声を掛けられても、
「大丈夫じゃないことは君も知ってるだろう?」と思いながら、爪を手のひらに食い込ませて痛みを逃して頑張った。

脱毛というのは本当に、終わりなき旅だと思いませんか。
あぁ終わったと思っていると、しばらくして意外なところから数本ピロっと生えてきたりする。これまたそのためにクリニックを予約してお金を払うのはイラっとする絶妙な生え方で、もうその部位の毛の状況を気にしたくないがために脱毛を頑張ったはずなのに、週に何度か「ピロ毛」の確認をしなくてはならないのだ。
最近は便利なことに、家庭用脱毛器の進化がすごい。
コロナ禍で時間を持て余しクリニックにも通えない時、最新機種を購入したことがある。それまでは「効果がありすぎたら逆に怖いかも」と家庭用脱毛器とは距離を置いてきたのだが、意外やナイスな結果をもたらした。