2023.03.19

定年後に「老後資金2000万円」を銀行に預けた結果、まさかの「50万円の損」が出た「意外なワケ」

小川 洋平 プロフィール

投資信託選びで注意すべき点は手数料

投資信託は将来の資金をつくったり、まとまったお金を運用するのにとても良い商品と言えますが、注意すべき点があります。

その一つが手数料です。投資信託の手数料は、(1)購入時手数料、(2)信託報酬、(3)信託財産留保額の3つです。

株式投資信託の中には手数料が高くても、それ以上に優秀な運用実績のものもありますので良いものもありますが、運用実績が振るわなくても手数料だけが高いというものも多々あります。

今回木下さんが選んだような安定型の投資信託は、リスクが低いと同時にリターンも低い傾向にあるため、手数料を差し引かれることでリターンがあまり期待できないものになってしまいます。

例えば、いくら安定型であっても、年利2%のリターンになる商品から2%を差し引いたらリターンはありません。リスクだけがあってリターンが無い投資になってしまいがちです。

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こういったように、手数料が高いために資産がマイナスしてしまっているようなケースも多くあるのです。

今回、木下さんはこういった手数料の体系を知らずに商品を購入してしまったため、損失になってしまったのです。

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