「投資は危ない、自分には関係ない」が危険な理由
今回のケースは、売り手側の説明、注意喚起不足も当然のことですが、やはりよく理解できないものを「安定型って言われたから…」と安易に契約してしまった木下さんにも問題はあります。
金融商品を契約する際にやってはいけないことは、「よくわからないけど」と担当者の言われるがままになってしまうことです。
仮に担当者が本当に顧客のためを思って提案してくれたものであっても、契約者側がよくわかっていないと、一時的に価格が下がっていたり、早期解約のペナルティのような仕組みのために「こんなはずじゃなかった」と思うようなトラブルになることも多々あります。
「投資は怖い」「自分はやらない」と思っている方も、今回の例のように高い金利を提示されて心が動くこともあります。
こういったとき、金融商品やリスクをどのように考えればいいかがわからないと木下さんのように「銀行だから大丈夫…」と思ってしまうこともあります。
銀行側のセールスの仕方にも問題はありますが、やはりよくわからないまま安易に契約してしまうことも問題なのです。

複雑な金融商品を説明を聞いてすぐに理解することは難しいでしょうが、少なくともその場では判断せず、一度持ち帰って誰かに相談することはできたでしょう。
日本人に多い傾向はこういった提案を受けたときに売り手任せにしてしまうことですが、大事な自分のお金のことですので、やはり自分でもしっかり考えて判断することは大切です。
投資するかしないかはさておき、こういった提案を受けたときに相手の話に流されずに立ち止まって考える、わからないものは契約しないという意識は必要です。