3月23日発売のFRaU5月号に明日海りおさんが8ページ撮りおろし特集で登場する。今回のFRaUは、日本発の本当に美しいものを追求し「その美、『ほんもの』。」として大特集。そこで、日本を代表する「ほんもの」の美の象徴として明日海さんにご登場いただいた。本記事では、その撮影のメイキングである「ビハインド・ザ・シーン」のオフショットで構成された動画を先出しでご紹介。 ファンならずとも必見!です。カッコよすぎる、美しすぎる決定的な写真は、本誌でご堪能ください!
シンプルなドレスでこそ際立つ「リアル8頭身」
宝塚時代は「女性が理想とする男性像」を演じてきた明日海りおさん。花組のトップスターとして、「ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-」のフェルゼン、「新源氏物語」の光源氏、「ポーの一族」のエドガーなど、様々な役に、明日海さんらしい生き生きとした人間力が注がれ、観る人の心の中でファンタジーとリアルを行き来するような、唯一無二の存在を演じてきた。「トップ中のトップ」と謳われた明日海さんが、演技だけで、どこまで「究極のマニッシュ」と「究極のフェミニン」を表現できるのか。そんなテーマの中でのフォトセッション。

マニッシュもフェミニンも、用意された服はすべて日本ブランド。選ばれたのは世界中誰もが知るモードブランド「ヨウジヤマモト」のマニッシュ服、そしてフェミニンなドレスが世界的にも注目されている新進ブランド「ハルノブムラタ」。その色は「黒」に統一されている。ずらり並んだ衣装をスタッフがチェックしていたときは、どれがいいか判断つきかねたが、明日海さんが袖を通すたびに、あらゆる服が着られることを喜んでいるかのように、華やぎを増す。シンプルなブラックドレスを身にまとったときは、リアル8等身のプロポーションにその場にいた全員が圧倒され、息をのんだ。どんな服でも着こなせるのは当然かもしれないが、服がシンプルであればあるほど、「明日海りお」という俳優が持つ存在の華が際立つ。

美は、イマジネーションから生まれる
衣装が決まった後は、髪型をどうするかの話し合い。最終的に、マニッシュではロングヘアーを後ろで一つに束ね、フェミニンで敢えてのオールバックがいいのではということに落ち着いた。マニッシュで髪を束ねるアイデアは幕末の剣士などに見られるヘアスタイルではある。とはいえオールバックとなると、やはり男性の髪型であるイメージが強い。「でも、ドレスにオールバックという、わかりやすい女性らしさを抑えたスタイルの方が、逆にイマジネーションが湧くかもしれないし」と呟いたフォトグラファーのND CHOW氏も、自分の中の想像力を刺激されたように、頬を紅潮させた。

撮影は、マニッシュからスタートし、椅子に座ったり、小道具としてハットを持ってもらったり。どの表情からも、どの動きからも、夢のような格好よさや頼もしさが溢れる。ポーズが決まるたびに歓声が上がり、そんなざわめきを浴びながら、フォトセッションはどんどん熱を帯びていった。日本オリジナルの“宝塚歌劇”が生み出した、非の打ちどころのない「パーフェクト・ビューティフル・ヒューマン」。見ている側は、ただうっとりとするばかりだ。
さて、そんな明日海さんの「究極のマニッシュ」「究極のフェミニン」合計8ページのグラビアが掲載されたFRaU 5月号JAXURY特集は、3月23日発売。インタビュー時の裏話を盛り込んだ記事は、さらに3月22日にFRaU Webで公開予定ですのでお楽しみに!
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PROFILE
構成/菊地陽子 撮影/渡辺充俊(講談社)