2023.03.16

G7でウクライナへ行ってないの僕だけ…岸田首相「行きたいけど行けない」恥ずかしい理由が、やっとわかった

手土産はあるのか

2023年5月19日に開催されるG7広島サミットまで、あと約2ヵ月となった。ガーシー議員に国民の関心が向かったことで、支持率が回復傾向にある岸田文雄首相が、今、なんとしてもG7前までに果たしたいのが、「岸田文雄首相によるウクライナ訪問」だ。2月20日にアメリカのバイデン大統領が電撃的なウクライナ訪問を果たしたことで、G7の首脳で、ウクライナへ訪れたことのない国は、日本だけとなった。

バイデン大統領がウクライナ入りした日に、岸田首相は、2月24日に実施されたG7オンライン会議へウクライナのゼレンスキー大統領を招待することや、55億ドル(約7370億円)の追加財政支援を発表した。ウクライナ問題で結束を目指すG7にあって、議長国である日本がウクライナ入りしていないことを懸念される事態を避けたかったのであろうか。

 

岸田首相は、ゼレンスキー大統領から1月初旬にはウクライナ訪問を要請されているものの、「検討したい」と繰り返すにとどまっている。松野博一官房長官は2月21日の記者会見で「現地の安全対策などを踏まえて検討を行っているが、現時点では何も決まっていない」と述べるにとどまっている。現状、岸田官邸では、どのような方策を練っているのだろうか。政府高官はこう語る。

「G7前に、とにかく行きたい、というのが、岸田首相の強い意志です。岸田首相は、目先のメンツにこだわる傾向がある。安倍、菅政権でやったことは確実にやろうとしているし、G7各国がやったことは必ず自分もやる。しかし、今、問題となっているのは、ウクライナ訪問時のゼレンスキー大統領への『手みやげ』です」

この「手みやげ」とは、日本の工芸品などのことではなく、ウクライナへの援助のことだ。ウクライナが求めているのは、ロシア軍に対抗できる武器である。平和憲法に縛られた日本が渡したくても渡せないものだ。

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