「おれの子じゃなかった」と元夫は絶望した…不倫相手の子を生んだ元妻に、養育費を払い続けた男性の「怒り」と「嫉妬」の大逆襲
妻が不倫して妊娠…
コロナやウクライナ戦争の喧騒に隠れ、とある法改正(民法772条など)が昨年12月にひっそりと成立したことを皆さんはご存じでしょうか。
妊娠中の妻が夫と離婚し、そして再婚した場合、子どもの父親は再婚相手(現夫)とするという改正です。今まで離婚から300日以内に出産した場合、子どもの父親は必ず(元)夫でした。血縁上の父親と生活上の父親が異なることを「300日問題」といい、長年、問題とされてきました。

既婚の女性には当然、貞操義務(夫以外の男性と肉体関係を結んではいけない)があるので不倫をするわけがない。百歩譲って過ちを犯すとしても妊娠したら大変だから避妊するだろう。そのような前提で改正前の法律は作られていました。しかし、夫を裏切る妻は一定数、存在します。
今回の改正は遅きに失した感があります。
出産時、赤子と夫とDNA鑑定することを義務化すれば父親の相違は防ぐことができますが、これは夫が産後の妻に対して「本当に俺の子なのか」と疑うことを意味します。そのせいで夫婦の間に溝が生じ、信頼が失われ、関係が悪くなる可能性があるので、よほどの勇気が必要です。
つまり、「自分の子どもではない」と分かるのは、もっと後になってからです。
上記の法改正が施行されるのは遅くとも2024年。それまでの間はどうすれば良いのでしょうか? 筆者は行政書士・ファイナンシャルプランナーとして夫婦の相談にのっています。今回の相談者・宇都宮裕司さんは元妻の再婚、相手と子どもとの養子縁組、そして本当の父親が再婚相手だと知りました。しかし、それは離婚3年目というタイミングでした。