提供:ヤーマン

伝統的な工芸品とは対極にある最先端の美容テクノロジー......2023年のJAXURYアワードの部門賞「クラフトマンシップ」に輝く、ヤーマンの知られざる偉業をここに解き明かします。

もともと精密機械を作る企業が
美に携わった深い理由

作り手が「心から良いと思うもの」を嘘いつわりなく追求し、自らの信念を世界に向けて具現化させている……部門賞「クラフトマンシップ」は、そうした企業を讃えるもの。結果として工芸品の受賞が多かったが、2023年は、昨今の目覚ましい進化が未来への光となっているテクノロジーを、“デジタルラグジュアリー”として讃えることとなった。ヤーマンの名は、美顔器シェアNo.1ブランド(※1)として知られている。ただ、美容機器というジャンル自体まだ歴史も浅く、理解を深めている段階にある。

その一方で、来る人生100年時代においては人々の健康寿命を左右する、極めて重要なジャンルでもある。そうした100年人生における生き方の変化に、まるで先回りするように、驚くべきスピードで独自の技術を進化させているのがこのヤーマンなのだ。そしてヤーマンはもともとが精密機器メーカー、それがなぜ人の美に携わるようになったのか? その動機も極めて価値あるものだった。

実は1978年、瀬戸大橋のたわみを測定する日本初のテクノロジーを開発したのが、このヤーマンだったのだ。やがてそうした高い技術をもって、むしろ人間に関わることはできないか、と考えるようになる。もっと言えば、人々の健康や美に関わる研究開発で、幸せな未来を提供できないか、そう考えたのが、美容機器に取り組む大きなきっかけとなったのだ。物作りのそうした精神自体がラグジュアリー、まさにクラフトマンシップと言えるだろう。

2013年には家庭用 RF(ラジオ波)美顔器のファーストモデルが登場。ブランドのアイコンとなったRF美顔器の累計出荷台数は400万台を突破(※2)している。「フォトプラス プレステージ SP」はクリニック技術を応用したRF、美容成分を深く浸透(※3)させる独自波形、3色LEDからなる美肌光TMを搭載した高規格。フォトプラス プレステージ SP

美習慣を変えた45年、体脂肪計に始まる発明の歴史

今年、創業45年を迎えるヤーマンは、こうして人体に関わるテクノロジー研究開発をスタートさせるわけだが、その記念碑的な発明が、じつは今やどこの家庭にもある体脂肪計だった。体脂肪計自体、一体どのような仕組みになっているのか、理解している人は未だ少ないはずだが、ヤーマンがそこに至る過程には、あらゆる物質の奥にある傷を探し出す“超音波探傷器”という先端電子機器の発明があった。

外からは分からない、物質の奥の様子を超音波で読み取り、位置からサイズまで読み取る技術。その応用により生まれたのが体脂肪計なのだ。体の一部に微弱な電流を流すことによって得られる電気抵抗のデータに、身長、体重、年齢等を照らし合わせて体脂肪量を割り出していく、画期的なメカニズムだった。このようなアルゴリズムを駆使した先端技術を人体に応用していく、その発想と技術力の素晴らしさこそ、日本が誇る“デジタルテクノロジー” と呼べるものなのではないだろうか。

精密電子機器メーカーとして計測器の技術を発展させてきたヤーマン。体脂肪計や高周波脱毛器もヤーマンの開発。

生命工学的、進化の手を止めない発明の職人

その後ヤーマンは、手足4点で測る仕組みだった体脂肪計に“両手でつかんで測るタイプ”を加えたり、また骨密度計を開発したりと、健康にまつわる機器を開発する一方で、高周波脱毛器に続き、今の主流である光脱毛器を開発。極めて積極的に、“世の中にないもの”を作り出す開発に取り組んできた。1980年代は、日本にエステティックサロンが一気に増えるタイミングであったため、業務用の美容機器を次々生み出してもいた。じつはそこでまた、ヤーマンの真の実力が世の中を変えることになる。

機器の小型化だ。エステティックの延長として、家庭用の美容機器のニーズが一気に高まりつつあり、もともと体がすっぽり入るくらい大きな業務用美容機器を、機能は踏襲しながらも家庭用で使えるほどコンパクトにしていく、それは並外れた技術を要する作業。しかしヤーマンはそれを粛々と叶え、現在のサイズにまで縮小する。EMS機器の小型化も、市場拡大の大きな節目になったと言っていい。

特許308(※4)、知的財産権716(※4)が語る開拓者精神

この特許の数は、技術系大手メーカーのそれに比べればもちろん少ない。でも今や日本全体の特許出願数が減っていると言われる中、美容健康機器の専門メーカーが5年ほどで特許出願の数を倍増させているのは、やはり開拓者たる証。

ヤーマン本社の壁に飾られている、特許証。これまでの技術を駆使できるため、年間約20製品の開発が叶う。

2010年代は、クリニックやエステティックでの施術を家庭用機器に変換させる開発に全力を尽くしてきた。特にプロの施術でトレンドとなった“ラジオ波”の家庭用としてRF機器を開発。またやはりプロ施術の痩身プログラムなどにも用いられているキャビテーションの技術を家庭用へと応用している。常に美容医療の動向に着目しながら驚くべき速さで各カテゴリーを進化させているのだ。まるで、何かの使命感に衝き動かされるように、進化の手を止めずに。それも、美容の世界を大きく俯瞰した時、この分野を劇的に変化させるのは、自分たちのテクノロジー美容であるとの確信を持ったからに違いない。トップを歩くブランドとして、それが強い使命感として、息づいているのである。