ロシアではなくアメリカこそが「戦争の原因」である…本気でそう考える人々の「世界観」

なぜ戦争が起きるのか? 地理的条件は世界をどう動かしてきたのか?

「そもそも」「なぜ」から根本的に問いなおす地政学の入門書『戦争の地政学』が話題になっている。

地政学の視点から「戦争の構造」を深く読み解いてわかることとは?

NATOこそが戦争の原因を作っていた?

ロシアによるウクライナ侵攻に際して、シカゴ大学の国際政治学者ジョン・ミアシャイマーは注目を集めた人物のひとりだ。

〈彼自身が提唱者である「オフェンシブ・リアリズム(攻撃的現実主義)」の立場からは、NATOの東方拡大は望ましくない、という主張をかねてから行っていたために、侵攻するロシアではなく、アメリカを中心とするNATOこそが戦争の原因を作っていた、とあらためて主張したからである。〉(『戦争の地政学』より)

〈だが徹底して19世紀ヨーロッパ国際政治の大国間政治だけをモデルにして、ロシアの勢力圏の存在の認知を訴えるミアシャイマーの議論を、そのまま21世紀の国際社会に導入することは、不可能である。〉(『戦争の地政学』より)

ただ、こうした見方は、ひとつの視点にすぎない。