話題の新作「ストリートファイター6」、まさかの「1億円の賞金」を大会優勝者に出せるワケ
プロツアーの賞金総額が、2億円超えへ
2023年の2/13~2/20の8日間、カプコンカップ9がアメリカで開催されました。
カプコンカップというのは、ストリートファイターシリーズの世界大会。毎年、その時の最新作で開催されます。今回はストリートファイターVの大会で、年間を通して特に成績の良かった47名の選手だけが参加出来る招待制です。その中で日本人は3人でした。

私も「広島 TEAM iXA」というプロゲーミングチームを主宰しており、所属しているストリートファイターシリーズのプロ選手が、カプコンカップ出場を目指して活動をしていました。チームとしても公式リーグに出場するようなポジションにはいるのですが、今回は惜しくも世界大会出場までは叶わず、当日は日本から大会結果を見守っておりました。
優勝は、ドミニカ共和国のMenaRD選手。見事、優勝賞金12万$を獲得しました。MenaRD選手は、2017年にもカプコンカップを優勝していて、史上初の2回目優勝という事になります。年齢も23歳と若く、今後が期待される選手の一人です。
今回は特に、若手と言われる選手の活躍が目立ちました。10代の選手が上位8位入賞に何人も食い込むなど、良い意味で新陳代謝が機能しているんだなと感じる大会でした。
決勝大会の模様や、同時に開催されていた世界決勝リーグの結果などについては、様々なメディアで記事にされているので、敢えてここでは触れません。本稿では大会の最後に発表されたニュースの中に、業界的にかなりインパクトのあるマネーの話があったので、その話題を中心にお伝えします。
大会の最後に、今年度も引き続きカプコンカップ10という形で世界大会が開催される旨が発表されました。その中で、プロツアーの賞金額が発表されたのですが、関係者全員が驚きました。
「賞金総額、200万$」
「世界大会の優勝賞金は、100万$」
日本円にすると総額が2億円を超えますし、優勝賞金も1億円を超えるという発表でした。今までの最高額は優勝賞金25万$でしたので、4倍近く跳ね上がった事になります。急に億を超えてくるとビックリしますね。
他のゲームと比べても、個人戦で賞金1億円を超えるようなタイトルは中々めずらしく、ストリートファイターという歴史の長いeSportsタイトルで億を超える賞金が発表されたという事で、業界的にはかなりインパクトがありました。