逮捕状ガーシーに元朝日記者が直撃した「手負いになる覚悟」「暴露の本質」がヤバすぎる《いよいよ爆弾の書が発売》
悪党 潜入300日ガーシーこと東谷義和(51歳)=敬称略=のインタビュー原稿をめぐる対応で朝日新聞の所属部署と衝突し、昨年8月末で朝日新聞社を退職した筆者・伊藤喜之は、その後もドバイに引き続き住み、取材を継続させてきた。
1年近くの取材の成果をまとめた『悪党 潜入300日 ドバイ・ガーシー一味』(講談社+α新書)が、いよいよ3月17日に発売される。本書でも触れられなかったエピソードも含め、マスコミでは報じられていない「ガーシー」の実像を伝えていく。《連載第4回》
「日本には帰りません」
議員資格剥奪から一気に逮捕状請求へ──。ガーシーこと東谷義和(51歳)=敬称略=を取り巻く状況は慌ただしく動いた。15日に参議院で除名処分が議決されるやいなや、待ってましたと言わんばかりの警視庁が16日、複数の著名人への暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を請求した。
これに対し、東谷は即座にツイキャス配信で「日本には帰りません」と帰国して出頭する意思はないことを宣言。爆弾告発男ガーシーと日本の国家権力との戦いの火蓋が切って落とされた。
今後、東谷はどのような行動に出るのか。それを占う上でも、東谷の人物像にさらに迫りたい。集中連載の前回配信記事《除名決定のガーシー、漫画『サンクチュアリ』から構想した『ネオトウキョウ構想』とは?》では、傍からは誇大妄想に思えることでも、半ば強引に口にし続けることで、周囲を巻き込み、現実を動かしていく。そんなある種「無垢」であるがゆえに普通の人が立ち止まるところで止まらない東谷の特性を紹介した。
それは彼を世に知らしめることになった著名人暴露にも当てはまる。

世間の人は彼の暴露をどう評価しているだろうか。特に元々、東谷が「アテンダー」などとして交友があった芸能人暴露について考えてみてほしい。
「突然、友達だった芸能人を裏切ってスキャンダルを暴露したのだから著名人にとっては不条理でしかない」
「脅迫めいた言葉遣いも酷すぎる。警察が暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)で捜査しているのも当然だ」
東谷に対して批判的な人からはそんな意見が大勢を占めるだろう。私も暴露手法に問題がないとは思っていない。しかし、ここで伝えたいのは、東谷はこの暴露を「不条理」とは捉えていないということだ。