シリーズ累計129万部の大ヒットをはたし、美容誌『VOCE』の名物連載でもあった漫画家・安野モヨコさんの『美人画報』シリーズをご存じですか? ガーリーなイラストや写真とともに「美しいと思うもの」をテーマに執筆されたその内容は、時代は変われど、今見ても心ときめくものばかり! 安野さんの語り口にクスッと笑いつつも、美を探求する安野さんのライフスタイルに「私も真似したい!」と刺激を受けてきたという人も多いはず。

そんな大ヒットコラムがこの度、特に傑作の49編に描き下ろし2編を加えた428ページという大ボリュームで電子合本化し、3月21日に発売されることに!

▼安野さんご本人が出版の背景を綴ったnoteはこちら
https://note.com/anno_moyoco/n/n51404d01ad3b

▼クリックするとAmazonページに飛べます。 (C)moyoco anno【特別描きおろし付き】美人画報ベスト 電子限定合本版 /講談社

本作の発売の知らせに対して、SNS上では「わたしがおしゃれや美容に目覚めたきっかけ!」「いまだに定期的に読み返すくらい大好き」「安野さんのエッセイ面白いから好き」と手元に届くのを今か今かと待ち遠しく想うファンの声で溢れています。

今回FRaU webでは、特別に本作の内容を一部抜粋してお届け! 今は当時とはまた違った考えやライフスタイルを持っている部分もあると思いますが、当時ならではの安野さんに触れられる一冊。「わかる!」「私も当時は同じような考え方だったな〜」と振り返りつつ、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

美の大敵。その名はストレス。美人に必須は「リフレッシュ」

(C)moyoco anno

仕事に行きづまった時、男で煮つまっている時、とにかく何もかもがつまりまくって前にも進めず、後ろにももどれず……そんな時、みなさんはどうしますか?

私は、とりあえず「困ったなー」とか言いながら、2〜3時間は頑張ってみる(他人にも、自分にも誠意があることがとりあえず確認できる最低時間。確認できないという説もある)。

でも、大抵の場合、一度煮つまったモノは続けていても、さらにぐつぐつと煮つまるばかりで問題(締め切りとか、重くなってきた関係とか)はあまり解決しない。ほとんど解決しない。

そんな時はですね、もう思いきって外へ行ってしまったり、全然違うことを突然はじめたりがよろしい!

例えば、深夜からいきなり開始する大がかりな模様替え。ひどい人になると、壁紙まで貼り替えたり、家具をつくりつけたり、ほとんど工事レベルに達する激しさ。大がかりに片付けようとして、押し入れの中の物を部屋中に広げたところで朝が来てしまい、何もかもがイヤになってそのまま旅にでたという話もあります。

煮つまり度がうかがい知れて、涙を禁じ得ませんが、問題の濃度によって激しさが増すのは確かです。

​(C)moyoco anno

でも、だからといって煮つまるたびにベガスでルーレットしたり、マレ地区のホテルに連泊したり、※1ハワイでスカイダイビングしたりするワケにはいきません。

そんなアホな人には、誰も仕事を頼みたくないからです。

大抵の場合「煮つまっている」状態というのは、時間がないことが多い。というか※2 100パーセント…SOかもね!

あと、5時間しかないのに、頭を切り換えて作業に取り組まなくっちゃ! とか、彼とのケンカがパターン化してしまって、今のウチに方向転換しとかないとまずいっす。でも、あと2時間後にはウチに来るのに、自分の気分は……そういつものあの感じ。とか。短時間で気分を変えたい! しかもガラッと180度。そんな方法はないものか?