イラスト/A子
子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ツイートし、話題を集めている「ひみつのうつ子ちゃん」(@utuko_chan)。「いいね」が1万超えのツイートも多数! 人気の秘密は、「あるあるの共感力」です。そんな話題のツイートの140文字では書ききれなかったエピソードをうつ子ちゃん自身が執筆。

今回は、2歳の息子さんとともに、家族で初めてのお墓参りに行ったときの、なんとも背筋がぞわっとする出来事ごとについてお伝えします。
毎週うつ子ちゃんの過去記事
#1 オモチャを投げる2歳息子。「コラ。ダメ!」と言っていた母の気づき
#2 
イスの上に立つ2歳の息子、イラだつ母の1枚も2枚も上を行っていた
#3 2歳の息子、キレがありすぎる「ハイ!」の返事の「意外な元ネタ」
#4 
話し相手は1歳の息子と公園のハトだけ。孤独な育児を救った「意外な人」
#5 息子の寝かしつけに連日疲れ果てイノシシ化した私に、夫がしてくれた意外なこと
#6 バスルーム掃除をしていた私に起きた恐怖体験。いたはずの夫はいずこに……!?
#7 毎朝「登園しぶり」中の2歳息子。園の先生たちの「平和でやさしい世界」の神対応
#8 銭湯で久々のひとり時間。育児から解放されたら、いろんな人たちの苦労が見えてきた
#9 育児中「学び直し」の岸田発言よりも大切なものを教えてくれた夫の本音発言
#10 迷惑行為に負けないで! 子育て家族が回転寿司を全力応援するこれだけの理由
#11 2歳の息子熱望のお出かけがドタキャン! 平和な家族を襲ったまさかのどんでん返し
#12 子育て中思わず発したその一言が地獄を呼ぶ、あなたの家の「禁句ワード」
#13 夫が子守中に息子ギャン泣き。そのトンデモナイ理由と衝撃の夫の姿に笑いの神降臨
#14 2歳の子が夜寝ない…寝かしつけで散歩に出かけた夫の「帰宅時の姿」に爆笑した話
 

会ったことがないのに、近しい存在の祖母

こんにちは!  ひみつのうつ子ちゃんです。春のお彼岸の時期ですが、みなさんは「お墓参り」には行っていますか? 私は幼い頃から父の実家がある和歌山へ行くと必ずお墓参りに連れていかれました。お墓で眠る「会ったことのないおばあちゃん」に手を合わせて、「ずっと見守っていてね」と小さいながらもいつも一生懸命想いを伝えていたことを今も覚えています。

祖母は私が生まれる数週間前に亡くなりました。なので「おばあちゃんの生まれ変わりだね」なんて親や親戚に言われながら、そして私自身、いつも祖母に見守られていると感じながら、今までの人生を送ってきました。

実際に不思議な体験もしたこともありました。祖母が映っている懐かしの“8ミリフィルム”をDVD化して、家族みんなで観たときのことです。そこに映っている風景を見て「あぁ……めちゃくちゃ懐かしい」と感じたことがあります。当時中学生だった私は、ここで泣くのはおかしいし、恥ずかしいと思い(思春期まっさかりだったので)、家族にバレないように、必死に涙を堪えたことを今でも鮮明に覚えています。

その感覚は今まで体感したことがないものでした。なんとも言えない“温かい何か”が、じわっーーと心に溢れ出るような、そんな不思議な気持ち。もちろんテレビに映る風景は、私が生まれる前なので見たことのない風景でした。

また、祖母には運命的なものを感じることもありました。祖母はお琴が大好きで、祖母が亡くなった後も、祖父はそのお琴を大事に保管していました。音楽が大好きな私は、音楽の大学へ進み、そこで教員免許も取得しました。教職課程の中で、なぜか“お琴”の授業もあり、少しだけ演奏できるようになりました。祖父の家に帰省した際、祖母が大事にしていたお琴を調弦し、『さくらさくら』を弾いてみました。祖父は、泣いて喜んでくれたのです。直接会ったことがない祖母なのに、不思議な結びつきを感じることが多かったのです。

そのとき涙した祖父も亡くなりました。今回は、その祖父と祖母が眠るお墓に、2歳の息子もはじめて連れて行ったときのツイートです。