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塾なしハーバードの母が伝えたい「英語は単語が9割」の理由
2023.03.24

日本で学ぶ使える英語の勉強法 前編

塾なしハーバードの母が伝えたい「英語は単語が9割」の理由

塾なしハーバードの母が伝えたい「英語は単語が9割」の理由 写真提供/廣津留真理 画像ギャラリーを見る→

現在、幼児から高校生までを対象としたオンライン英語教室やハーバード生を講師陣にしたサマースクールを主宰する廣津留真理さん。一人娘のすみれさんは、小学校から高校まで公立校に通い、ハーバード大学に現役合格&首席卒業。大分という地方都市に生まれ育ち、海外留学したこともなければ、塾に通ったことも模試さえ受けたこともなく、ハーバードの面接も自宅の部屋からオンライン受験。12年間でかかった教育費は、たったの50万円だったという。帰国したすみれさんは、バイオリニスト、作曲家、著述家、大学講師、TV番組のコメンテーターなど多方面で才能を発揮し、世界各地を飛び回りながら活躍中だ。

日本で子育てしながら、世界で通用する英語を身につけさせるには? 家庭学習だけで娘に世界トップの大学に入る学力を身につけさせ、その後も現役ハーバード生たちと仕事をする廣津留さんに、その秘訣について教えてもらう。前編では「英語はペラペラがいい」わけではないという理由を伺う。

廣津留真理さん(右)と娘のすみれさん(左)。すみれさんは母・真理さんとの家庭学習をベースに塾なしでハーバードに現役合格&首席卒業した 写真提供:廣津留真理
廣津留真理(ひろつる・まり)
ディリーゴ英語教室代表/一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)代表理事/株式会社ディリーゴ代表取締役。早稲田大学卒業。一人娘のすみれさんは、大分の公立高校から塾なし留学経験なしでハーバード大学に現役合格&首席卒業。娘への家庭内での学習指導経験を踏まえて編み出した独自の「ひろつるメソッド」を確立。英語教室やセミナーにて、これまで1万人以上を指導。現役ハーバード生が講師陣のサマースクールSummer in JAPANは、2014年、経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」受賞。「羽鳥慎一モーニングショー」「徹子の部屋」(テレビ朝日系)、「セブンルール」(カンテレ・フジテレビ系)などメディア出演多数。著書に、英語経験ゼロの子も1冊で長文読解までできるようになるドリル『英語ぐんぐんニャードリル ひろつるメソッド 最短最速! ゼロから一気に中2終了』 、娘と実践した家庭学習メソッドを公開した『成功する家庭教育 最強の教科書』(講談社)ほか。https://dirigo-edu.com

「英語ペラペラ」を目標にしてはいけない

小さいお子さんを持つ方はみなさん「英語が話せる子になってほしい」とおっしゃいます。けれど「英語がペラペラ」はそんなに嬉しいことでしょうか? アメリカやイギリスに行けば、子どもでも英語はペラペラですよね。

「英語を話せない」というのは単純に、話す機会がないからです。機会さえあれば、人は話せるようになります。けれど、ネイティブと話す機会が少ない日本で、「ペラペラに話せる」ことを目指していては、「話せた!」「伝わった!」という達成感を得づらく、モチベーションの維持が難しいもの。「書けて読める」ことを目標にしたほうが、学習は持続します。

ただ、中高の6年間で英語の読み書きを学んでいるにもかかわらず、多くの日本人は英語につまずき、苦手意識を持っています。その理由は、なんと言っても知っている単語が少なすぎるから。知っている単語の数が増えれば、長い文章を読めるようになるし、自己紹介だって“Nice to meet you.”で終わらずに、100通りはできるようになります。

Nice to meet you」で終わらない自己紹介には、自己紹介できるボキャブラリーが必要だ Photo by iStock

ここで知っておきたいのは「しゃべり言葉」と「書き言葉」の違いです。

「しゃべり言葉」というのは、人と仲良くコミュニケーションするために使う言葉です。家庭や学校、職場でのやり取り、買い物、遊びといった日常のシーン全般で使われて、社交性や本人のキャラが反映される言葉です。
一方で「書き言葉」は刻一刻と変わる社会の状況が反映される言葉です。新聞を読んだり、大学受験で長文読解をしたり、相手を説得するプレゼン資料を作ったり、スピーチ原稿を書いたりするときに必要な言葉です。

日本語でも、友人とのおしゃべりと新聞記事では、使われる言葉は違いますよね。英語となった途端「ペラペラに話せる」ことイコール「スピーチ原稿や新聞記事を書ける」ことかというと、それはまったく違うわけです。何が違うかというと、いちばん違うのは、そこで使われる単語です。

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