WOWOWにて放送・配信中の『連続ドラマW フェンス』。復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、女性バディが性的暴行事件の真相を追うクライムサスペンスだ。東京から来た雑誌ライターのキーを演じるのは、『勝手にふるえてろ』『万引き家族』などで圧倒的な存在感を放ってきた松岡茉優。一方、沖縄で生まれ育ったブラックミックスの大嶺桜を任された宮本エリアナも、本作がドラマ初出演ながら難役を好演している。インタビュー後編では、お互いの印象や撮影で得られた刺激を振り返ってもらった。
前編の記事を読む→松岡茉優×宮本エリアナ「これは沖縄ではなく日本の問題」クライムサスペンスドラマに託した想い

松岡さんは素敵な気遣いをしてくださる方(宮本)
——劇中で雑誌ライターのキー(松岡茉優)と、沖縄で生まれ育った大嶺桜(宮本エリアナ)は、一緒に性的暴行事件の真相を追うことになります。初共演ながらバディとして息の合ったお芝居を披露されていますが、お互いにどんな印象を抱きましたか?
松岡「宮本さんの印象は初対面からずっと変わらず、とても明るい方だなって。現場ではいつもその場を明るくしてくれていて、心の幅が柔軟で、とても素直な方だなと感じていました。その魅力がお芝居にも現れていて、素敵なんです」
宮本「そんなこと言ってもらえるなんて!嬉しいな!」
松岡「お芝居って細かなテクニックのようなものが必要なこともあるかもしれませんが、台本を読んで感じたことや、相手からのメッセージを素直に受け止めることが大切なのだなと、改めて宮本さんに教えてもらいました」
宮本「ありがとうございます。私にとって、松岡さんは優しい人ですね。そして、同い年なのですが、すごく頼れる存在なんですよ」
松岡「いやいや、逆ですよ!」
宮本「私が撮影現場で悩んでいた日があったのですが、松岡さんはすぐに気づいて。『こうやってみたらどうかな?』と、親身に寄り添ってくださったんですよ。雑談中に私が『梅干しが好き』と言ったら、別の日に買ってきてくださったこともありました。本当に素敵な気遣いができる人……かと思えば、たまにちょっと抜けている瞬間もあって、すごく可愛らしいと思いました」
——松岡さんは今日のような取材の日でも集中力を途切らせない印象なので、「抜けている瞬間」が想像しにくいです。
宮本「『あれ、そうだったけ〜?』みたいなお茶目な素顔を見せてくれることがあるんですよ、たまにですけど(笑)。こちらの緊張をほぐすために、あえて隙を見せてくれていたのかもしれませんが」
松岡「まさか! そんなことないです(笑)」