2023.03.28
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「藤井聡太六冠はあの天才棋士・村山聖の生まれ変わりではないか」…ネット上の噂を師匠に聞いてみたら返ってきた意外な答え
「もしも村山くんが生きていたら。彼は藤井六冠に勝つことを生きがいとし、これまで以上に熱心に将棋の勉強をやっていたと思います。負けても負けても向かっていく。それは村山くんにとって、すごく幸せな時間になったと思います。……村山くんと藤井六冠、一緒に将棋をさせてあげたかったですね」(村山聖さんの師・森信雄棋士)
噂は噂でしかない。けれど
<藤井聡太は村山聖の生まれ変わりではないか>
数年前から、そんな噂がネット上で囁かれるようになっていることをご存じだろうか。
若き天才棋士・藤井聡太竜王(20歳)。史上最年少でプロ入りを果たし、公式戦最多記録(29連勝)を樹立。さらに3月19日に日光市で行われた棋王戦で渡辺明を下し、六冠を獲得した。

加藤一二三、谷川浩司、羽生善治……どの時代にも、将棋界には彗星のごとく天才棋士が現れる。だが、それにしても藤井六冠の強さは驚異的である。これまでにも多くの人がその「別格ぶり」を説明してきたが、科学的な視点や教育的視点による分析でさえ、本当の強さの秘密を説明しきれていない気になる。ゆえに、ネット上では「藤井聡太は過去の名棋士たちの生まれ変わりではないか」という声が出てくるのだ。
そんなことあるわけないと否定しながらも、そうでもなければ説明のしようがないとも思えてくる。
升田幸三、坂田三吉、大山康晴……名だたる名棋士たちの「生まれ変わり説」が論じられているが、特に挙がるのが、1998年8月に29歳の若さで亡くなった天才棋士・村山聖の名前だ。