食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。音楽界の“グルメ番長”ホフディランの小宮山雄飛さんイチオシの寿司店をご紹介。花見で賑わう東京・上野から程近い御徒町にある町寿司の名店です。昼間から飲んで楽しめるというからお酒好きの方、必見!

小宮山雄飛さんのおすすめグルメ一覧▶︎

 

旬のネタを握りとつまみで
リーズナブルに楽しめる寿司店

「最近、高級寿司でも回転寿司でもない、いわゆる町寿司が大好きで、いろいろな町で古くからあるお寿司屋さんに行っています。一人で知らないお寿司屋さんに入るのはちょっと勇気がいりますが、そのドキドキ感も含めて楽しいのです。そんな中、最近特にお気に入りなのが、東京・御徒町の『寿司幸(すしこう)』さん。場所柄、観光客が多いですが、地元の人や常連さんも多い人気店です」

東京オリンピックが開催された昭和39(1964)年に開業し、2023年で創業60年を迎えます。リーズナブルな値段設定で、メニューにも価格が書かれていて明朗。安心して食事できます。

席は、1階がカウンターのみ、2階がカウンターと小上がりの堀りごたつ席があります。2階は平日の16時半〜、土・日・祝のみ開放されます。

「僕が行くのはたいてい週末のお昼なのですが、何がいいって、昼から呑んでる人が多いこと(笑)。多くのお客さんがカウンターで刺身あたりをつまみながら、昼間っからビールや日本酒を楽しそうに呑んでる空気感が最高なんです。カウンター席に座るやいなや『とりあえずビール!』、贅沢な時間の始まりです」

ねぎとろ 大 2090円(税込)

最高のシチュエーションでいただきたいのが、小宮山さんひとつめのオススメの「ねぎとろ」。創業期からある寿司幸の名物料理です。お客さんの8割が頼むほど人気を集めています。

「自分で巻いて食べるので、海苔のパリパリ感とねぎとろのねっとりした美味しさをしっかり味わえます」

ねぎとろに、細切りにした大根とわかめ、たくあんを海苔で巻いていただきます。たくあんも巻けば“とろたく”の完成。パリポリ食感が小気味いいです。