2023.03.27

高市泣きっ面に蜂!奈良県知事選「維新勝利」の世論調査で、これから起こること《決起大会にもドタキャン》

記事の前篇《「もう出世はないぞ」と総務官僚を脅した安倍官邸…窮地の高市早苗は「総理の意向」を知っていた?》に引き続き、高市早苗氏の苦しい現況をレポートしよう。

山下33%、平木27%

3月26日、奈良県橿原市のホールでは奈良県知事選挙に立候補した自民党奈良県連が推す平木省氏の決起大会が開かれた。前日までSNSでは高市早苗経済安全保障相が出席すると告知されていた。しかし、高市氏の姿はなく、やってきたのは松本剛明総務相。松本氏の応援演説に拍手はわくつつ「なぜ高市大臣は地元にこないのか」と不満の声が聞かれた。

3月26日に開かれた平木氏の決起大会

それほど奈良県知事選では高市氏が苦境に追いこまれているのだ。

3月19日、奈良県のJR法隆寺駅前には、大阪府の吉村洋文知事の姿があった。その横には、日本維新の会から奈良県知事選に出馬予定の山下まこと氏が並ぶ。

吉村知事がマイクを握ると、大きな歓声に包まれた。奈良県知事選は、自民党奈良県連会長でもある高市氏が、総務相時代の秘書官・平木省氏を擁立し、党本部に上申した。しかし、現職で4選を狙う荒井正吾知事も自民党に推薦を求めた。どちらも譲ることなく、保守分裂のまま選挙戦に突入した。

 

自民党の世論調査によれば、山下氏が33%、平木氏が27%、そして荒井氏が18%と、維新の山下氏に6ポイントの差をつけられて、自民系の2人の当選は危うい状況となっている。

「保守分裂の原因は、高市氏が荒井氏と話し合いをしなかったことに尽きる。もし直談判をしていれば、自民党が追い込まれることはなかった」

こう吐き捨てるように語るのは、奈良の自民党県議だ。

そもそも荒井氏は、4選に出馬するかどうか態度を鮮明にしなかった。そんななか、高市氏は奈良県連の会議で平木氏の擁立を決めた。ここで、プライドの高いことで有名な荒井氏が一気にかたくなになった。

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