2023.05.09
# 転職 # 就活

努力して入った大手企業、「ホワイトすぎる」という理由で退職する若者が“急増”しているワケ

「成長したい」若者はホワイト企業を敬遠

給料は安定し、勤務時間や業務量は適切で、福利厚生も整っているホワイト企業。

就活でホワイト企業の内定を目指している学生は多いだろう。だがやっとの思いでホワイト企業に入社できても、どこか物足りなさを感じて辞めてしまう若者も増えているという。

株式会社リクルートの「就職みらい研究所」が発表した「就職プロセス調査(2023年卒)」によると、「就職先を確定する際に決め手となった項目」で第1位となったのは、「自らの成長か期待できる」(47.7%)という項目。

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本調査は就活情報サイト「リクナビ2023」に登録された大学生、院生を対象にしており、就活に積極的な層が割合として高いと想定されるこの調査で、おおよそ半分の就活生が自分の成長に重点を置いているということだ。

ブラック企業の存在が問題視される昨今、企業の労働環境の改善が望まれる世相ではあるが、向上心の高い一部の若者はモーレツに働いてキャリアを積み、スキルアップを図りたいと考えているのかもしれない。社員を手厚く保護し、無理をさせないホワイト企業では仕事に身が入らず、成長できないと考える若者がいるというのも腑に落ちる話だ。

そこで今回は、M&Nコンサルティング社会保険労務士・行政書士事務所代表で、のべ1万人以上に対してキャリアカウンセリング事業、並びに数百社の人事労務コンサルティング事業を手掛けてきた中谷充宏氏に、“やる気のある若者が敬遠するダメなホワイト企業”について話を伺った(以下、「」内は中谷氏のコメント)。

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