2023.05.26
# ビジネス
「段取りがいい人」だけが知っている…自分の「作業の走力」を把握して先延ばしを防ぐ方法
集中力が高まり、処理能力が上がり、先延ばしがなくなる……。そんな「要領がいい人」になれたらと、誰しも思うものだろう。ビジネスパーソンのメンタルケアの専門家で、著書に『努力に頼らず「要領がいい人」になる40のコツ』がある菅原洋平氏は、自分の「作業の走力」を把握することがきわめて重要だと指摘する。「作業の走力」とはどういうことか? 菅原氏にくわしく解説してもらった。
締め切りを決めても守れない人は……
「自分が決めた日までに作業を終えることができません。締め切りを設けることが大事だと聞いてから、できるだけ自分で締め切りを決めるようにしているんですけど、守れたためしがないんです」(20代男性)

ゴールに向かって実行するには、「締め切りを設ける」ことが有効です。
ゴールが明確になり、いま自分がどの地点にいて、どのくらいのペースで作業しなければならないのかがわかります。
ただ、この男性のように、締め切りを設けても守れない場合があります。
原因は、「締め切りまでの道のりが遠すぎるから」。
予測は、時間のスパンが長いほど難しくなります。
たとえば、フルマラソンを走るとしても、ゴール地点のタイムだけを設定して走ったりはしませんよね。5km、10km、20km、30kmなど細かく目標タイムを設定し、ペース調整をするはずです。