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アフリカ内陸国ザンビアの「桃源郷」と呼ばれるムティノンドから猛獣が消えた理由
2023.05.09

アフリカの動物大移動 後編 

アフリカ内陸国ザンビアの「桃源郷」と呼ばれるムティノンドから猛獣が消えた理由

アフリカ内陸国ザンビアの「桃源郷」と呼ばれるムティノンドから猛獣が消えた理由 夕暮れの空にコウモリの大群が飛ぶ。写真提供:山口由美 画像ギャラリーを見る→

旅とホテルをテーマにノンフィクション、小説、紀行、エッセイ、評論など幅広い分野で執筆する作家山口由美さんは、過去に体験した「エコツーリズム」の原点を再び自分の目で確かめるため、33年ぶりにアフリカ・ザンビアを訪れた。
アフリカといえば、タンザニアとケニアで見られるヌーの大移動が有名で、130万頭におよぶ壮大な自然現象は宇宙からも見えるという。
だが、山口さんは、ヌーの6~7倍もの数が一度に移動する「世界最大の哺乳類の大移動」がザンビアにあると聞いた。そして期待に胸を膨らませガイドとともにまだ未開発な北部のカサンカ国立公園でコウモリの観察を試みることに。
山口由美さんにご執筆でお伝えする。

オレンジ色の夕日の中に見たもの

ハイドに到着した頃には、空いっぱいにコウモリが飛んでいた。
今日のハイドは8m。もう慣れたものだ。大急ぎでハシゴを上がる。

オレンジ色の夕陽が眩しい。凄まじい数のコウモリが大空を滑空して森に還っていく。圧巻の光景に息をのんだのはもちろんだが、この大スペクタクルを私とロブとミャンベとそのアシスタントの4人だけで独占している事実にも感動した。
途中の泥道で長靴を履いた足が泥にはまり、靴の中までドロドロだったが、そんなことは何の問題でもなかった。言葉を失うとはこういうことなのか。私はいつまでも、ただ呆然と空を見つめていた。

写真提供:山口由美
写真提供:山口由美
コウモリを見上げるロブ(左)とミャンベ(右)。写真提供:山口由美

ザンビアの北部には、まだまだ美しいところがあるという。
ロブに勧められて足を延ばしたのが、日本ではほとんど知られていないムティノンド(Mutinondo)という桃源郷だった。

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