2023.05.05
文在寅が「米韓首脳会談」に激怒した…!そのあきれた言い分と、「岸田訪韓」で明らかになる反日一掃の「次の一手」【元駐韓大使が解説】
アメリカを訪問して国賓待遇を受けた韓国・尹錫悦大統領は、米韓同盟を強固にして文在寅前政権の外交実績を一掃し米韓同盟を強固にする成果を上げた。
これに対して、反日、反米政策を進めてきた文在寅前大統領は批判のコメントを発した。そのあきれた中身とは…。
前編『文在寅は絶望するしかない…、大統領“国賓”訪米で韓国が迎える反日政策一掃の「Xデー」』につづきお届けする。
バイデンが初めて口にした「政権の終末」
米韓両首脳は、北朝鮮の核に対する拡大抑止の強化を柱とする「ワシントン宣言」を採択し、共同記者会見を行った。首脳会談は双方にとって満足のいくものであった。
米国にとってアジアで最大の脅威は中国の台湾政策と南シナ海への拡張政策である。その意味で、米韓同盟がインド太平洋安保の核心軸になったことは評価できる。文在寅大統領時代には、韓国は朝鮮半島における協力パートナーに過ぎなかった。

韓国側にとって最も重要なことは「ワシントン宣言」に基づき、北朝鮮の核攻撃時には米国が核兵器で対応する意思が明示されたことである。そのため米韓の協議体が設置され、韓国が米国の核計画に関与することになった。
バイデン大統領は「朝鮮半島に核兵器を配備しない」と明らかにしたが、弾道ミサイルを搭載可能な戦略原子力潜水艦、戦略爆撃機など米戦略資産の朝鮮半島展開も定期的かつ持続的に行われるようになった。