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R-1グランプリ田津原理音、気候変動学んで「470点やらせ問題」がフラッシュバックした理由
2023.05.17

気候変動モンスターを知る授業3

R-1グランプリ田津原理音、気候変動学んで「470点やらせ問題」がフラッシュバックした理由

R-1グランプリ田津原理音、気候変動学んで「470点やらせ問題」がフラッシュバックした理由 撮影/大坪尚人 画像ギャラリーを見る→

R-1グランプリ決勝で「バトリオンモンスターズカード」としてさまざまなモンスターを登場させ、会場を笑いに包んだ田津原理音さんとのコラボ企画「気候変動モンスターを知る授業」。もともとイラストが得意な田津原さんが、地球温暖化のことを学んでそれを絵に表現したらどうなるのか……。

そこで田津原さんが、東京大学/国立環境研究所・江守正多先生から「気候変動」について授業を受けることに。第1回の授業では、産業革命など、明らかに人の動きのために温暖化が進んでおり、それを可視化したのがノーベル物理学賞の真鍋淑郎博士だったことに驚いた田津原さん。第2回の授業では、「CO2の排出量」がどれだけ増えてきているのか、今がどれだけギリギリの状況にいるのかなどについて学んだ。

第3回目の今回は、地球温暖化によって起こりうる深刻なリスクについて。そしてその被害を誰よりも多く受けているのは……。「R-1グランプリ2023」での経験を通して、田津原さんが強く共感したこととは?
田津原さんのイラストとともにお届けします。

▼始めから読む
1)R-1グランプリ田津原理音が「ノーベル物理学賞・真鍋博士の本当のすごさ」を知った日

2)「夏休みの宿題は最終日にやる」R-1グランプリ田津原理音が国連と自分の共通点を知った話

田津原理音(たづはら・りおん)
1993年5月25日奈良県生まれ。吉本興業所属。NSC35期。芸歴10年。2019年度「第40回ABCお笑いグランプリ」決勝進出。2021年度「ネモフィラ祭り2021Instagramフォトコンテスト」グランプリ受賞。R-1グランプリ2023優勝。趣味は写真撮影(デジタル一眼、フィルムカメラ)。あるあるネタを詰め込んだインスタグラム(@rion_tadzuhara)の投稿も「じわじわくる……」と話題に。

江守正多(えもり・せいた)
1970年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。1997年より国立環境研究所に勤務。専門は地球温暖化の将来予測とリスク論。IPCC第5次、第6次評価報告書の主執筆者のひとりでもある。

気を付けよう、海面上昇は急に止まらない

江守正多先生の資料より

江守正多(以下、江守) 第2回の授業で説明した気温変化のシミュレーションですが、この上の図は対策をしなかった場合。下は対策を頑張った場合になります。特に北極海の温度が上がってますね。2100年の段階で、上のほうは世界平均で5℃くらい上がってます。下は2℃くらいで踏みとどまっている。5℃と言っても平均なので、場所によってはもっと上がります。

田津原理音(以下、田津原) 日本はどのくらいですか?

江守 日本は5℃くらいですね。海に囲まれているため、温度の上がり方もゆるいんです。それでも世界平均か、それより少し上がります。

もうひとつの問題が、温暖化による「海面上昇」です。これには2つの原因があって、1つは陸上の氷が溶けて海に流れ込んで海水が増える。もう1つは、海水が温まってふくらむことにより体積が増える。これを「熱膨張」と言います。

撮影/大坪尚人

田津原 海水がふくらむんですか!

江守 そうなんです。現時点で世界平均の海面は、昔と比べて20cmほど上がっていますが、これがさらに上がっていきます。しかも温暖化が止まっても、海面上昇は止まらないんですね。

海は表面から熱を吸収し、それが深いところにジワジワと伝わっていって海水が温まります。吸収された熱はだんだん下に伝わっていくので、表面を温めるのをやめても、下のほうの海水の膨張は急には止まらないわけです。

田津原 なるほど~。

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