2023.05.25
# いじめ
# 学校生活
「いじめ」が生まれる「深刻な構造」の正体…多くの人が意外と知らない「学校」とはなにか
なぜ日本の学校から「いじめ」がなくならないのか? なかなか変わらないその構造とは?
「なぜ日本の学校から『いじめ』がなくならないのか…たった2つの『シンプルかつ納得の理由』」につづき、いじめ問題の第一人者・内藤朝雄氏がさらなる分析を展開する。
(※本稿は現代ビジネス編『日本の死角』を一部再編集の上、紹介しています)
「学校とはなにか」──それが問題だ
最も根幹的な問題は、「学校とはなにか」ということであり、そこからいじめの蔓延とエスカレートも生じる。
わたしたちが「あたりまえ」に受け入れてきた学校とはなんだろうか。いじめは、学校という独特の生活環境のなかで、どこまでも、どこまでもエスカレートする。
先ほど例にあげた横浜のいじめが、数年間も「あたりまえ」に続いたのも、学校が外の市民社会とは別の特別な場所だからだ。社会であたりまえでないことが学校で「あたりまえ」になる。