2023.05.15
# 年金

繰り下げた年金を「さかのぼり受給」した72歳男性に、税務署から届いた「怖すぎるお知らせ」

大手メーカーを60歳で退職した後、個人事業主として働いてきた近藤義貴さん(現在74歳・仮名)。身体的にも健康であるため、70歳を過ぎても働きながら、年金の受給を繰り下げてきました。

しかし72歳の時に、90代まで長生きするつもりだった近藤さんをがんの病魔が襲います。それが原因となって老後の計画が成り立たなくなっただけでなく、繰り下げ受給の思わぬデメリットが彼に降りかかりました。【前編】『年金を70歳まで「繰り下げ」して、心の底から後悔した72歳男性の「大誤算」』に引き続き、近藤さんのケースを例に解説していきます。

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年金受給、二つの選択肢

近いうちに年金をさかのぼって請求しようと考えていた近藤さん。72歳時点でさかのぼって請求した場合、42%増額された約290万円の年金を2年分、合計580万円をまとめて受け取り、その後は毎年290万円ずつ受給することになる予定でした。ところが、がんが発覚したことでライフプランが完全に狂ってしまいました。

ここで問題となるのが、年金をさかのぼって受給する際の「受け取り方」です。この時の近藤さんには、2つの選択肢がありました。

(1)65歳の時点までさかのぼって受給する

もし近藤さんが65歳から受給していれば、毎年の年金額は204万3200円でした。72歳の時点で65歳までさかのぼって受給すると選択した場合、繰り下げによる増額はありません。

合計で約1021万円(=204万3200円×5年)を一括で受給することになり、65歳から67歳になるまで2年分の年金は、時効(5年分しかさかのぼれない)のため切り捨てることになります。それ以降は、年に約204万の年金を一生受給し続けます。

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