安藤政信の声が誘う不可思議な燃え殻ワールドへようこそ。耳で愉しむ小説『湯布院奇行』
デビュー作の小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』、エッセイ『すべて忘れてしまうから』など、話題作を生み続けている燃え殻が、幻想的な世界観で描き、朗読劇、小説として発表された『湯布院奇行』。この度、この作品のAudible版の配信がスタートする。
死にたいは、遠くに行きたい。 都会に消費され、導かれるようにたどり着いた湯布院の宿。
美しい二人の女と湯けむりに幻惑され、男は、日常との境界を見失っていく。「百日滞在してしまったら、君は綺麗さっぱりこの世界から溶けてなくなってしまいますからね」
朗読劇と小説が溶け合い、響き合い、不思議の世界に迷い込む。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』『あなたに聴かせたい歌があるんだ』が映像化!
話題の作家・燃え殻が誘う、ミステリアスな物語。
ナレーションは、俳優安藤政信と芦那すみれが担当。主人公の男が都会に消費され、導かれるようにたどり着いた湯布院の宿で巻き起こる、大人の幻想的な物語を魅力的に届ける。
「安藤政信さんと芦那すみれさんの朗読で辿る『湯布院奇行』の世界は、知らない土地で、遠く知らない時代からずっと語り継がれてきた昔話のように聴こえて、自分が書いた文章とはまた別の物語でした。聴き入りました」
著者の燃え殻は、オーディブル版の配信にあたってこのように語った。
聴いているうちに、いつのまにか自分も作品の世界へ迷い込んでしまうような、不思議な体験を楽しんでみてはいかがだろうか。
安藤政信(アンドウ マサノブ)
1975年5月19日生まれ、俳優。神奈川県出身。O型。1996年、映画『キッズ・リータン』で主演を務めデビュー。デビュー作ながら高い演技力が評価され、多数の映画賞を受賞し話題となった。1998年『イノセントワールド』、2001年『サトラレ』、2009年『花の生涯 梅蘭芳』など、映画を中心に活躍している。
芦那すみれ(アシナ スミレ)
俳優。2011年より『bomi』
燃え殻(モエガラ)
1973年生まれ。小説家、エッセイスト、テレビ美術制作会社企画。WEBで配信された初の小説は連載中から大きな話題となり、2017年刊行のデビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』はベストセラーに。同作は2021年秋、Netflixで森山未來主演により映画化、全世界に配信。エッセイでも好評を博し、著書に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『これはただの夏』『それでも日々はつづくから』がある。