「お前ごときが私の娘を!」母は結婚挨拶の場で激高…34歳娘が絶望…毒親に翻弄された「運命の恋」のヤバすぎる結末

毒親とは、アメリカのセラピスト、スーザン・フォワード氏が提唱した俗的概念で、毒と比喩されるほどの悪影響を子供に与える親の事を指す。子供に対する過干渉や、支配、価値観の押し付けなどの特徴を持つとされるが、医者の両親を持つ愛美さん(仮名•34歳)の母親も「毒親」に該当するだろう。

愛美さんは、母親の敷く『人生のレール』から逃れる事ができずに29歳まで生きてきた。しかしアパレル店員の健太さん(仮名・当時30歳)と知り合い、ようやく自分の意思を持てたという自覚が得られる。

そして、結婚を誓い合い、最大の障壁となる愛美さんの母親に交際と結婚を認めて貰うよう、2人でお願いしにいく事になった。前編『「結婚相手は医者しか認めない!」すべての自由を奪い続けた毒親…34歳娘の結婚相手に母親が吐き捨てた「ヤバすぎる言葉」』に続き、作家の麻未知花氏がリポートする。

「家を出て幸せになって」と語る父との事前準備

愛美さんは話した。「母に結婚の意志を伝えるにあたって、まずは理解力のある父に、健太さんとのことを相談することにしました。父は結婚を喜んでくれて、『愛美はこの家を出て幸せになってほしい』と言われました。

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あまり父と深い話をしたことがなく、なんでお母さんを止めてくれなかったのか。なんで私の前で、毎日のように夫婦喧嘩をしたのか、たくさん聞きました。色々と話しているうちに、父もどうすることもできなかった自分を後悔している事を知りました。

父は、制御のきかない母だからこそ、『家を出て幸せになって』と言ったんだと思いますが、でも私はどんなに母を憎もうとしても、嫌いになれないんです。たったひとりの母親ですから。だから、ちゃんと母に結婚することを伝えてから幸せになろうと思いました」

父親との話し合いを踏まえ、愛美さんと健太さんは、母親に2人の結婚を打ち明ける前に、事前準備する事になったという。

 

母親がどんな態度や言葉を嫌うのか健太さんに伝え、当日の会話の練習を何度もしたという。毒親相手に限らず、結婚の挨拶というものは、男性は酷く緊張するものだ。相手が毒親である事が事前にわかっているのだから、尚更慎重になったのだろう。

「彼は手土産に、母親の大好物な明太子を通販で取り寄せ、後は皆で食べられるようにと県内でも有名な、行列のできるスイーツ店で、1時間も並んで買ってきてくれました」

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