2023.05.22
# 年金

役所はなぜか教えない…「年金」を「60歳・65歳・70歳・75歳」から“めちゃお得”にもらえる「凄いテク」があった!

加茂 直美 プロフィール

60歳、65歳、70歳、75歳…「正解」は…!

「たとえば、夫婦の場合は、両方の年金を繰り下げるのではなく、夫は65歳あるいは70歳からもらいはじめて、妻の年金は75歳まで繰り下げるという方法も考えられます。夫が亡くなって年金が減ったとしても、妻の年金が繰り下げによって増えていれば、妻一人期の生活にも安心感が増します」(小泉先生)

さらに、次のグラフは、各年齢から年金をもらい始めた場合の損益分岐点となる年齢を割り出したものだ。

これを見ても、多くの人が長生きする今の世の中では、繰り上げ受給だけでなく、本来の65歳からもらい始めた人も、80歳より長生きしてしまうと繰り下げ受給選択者に比べて、受取総額で損する可能性が高くなってくる。

 

厚生労働省の「完全生命表」によれば、令和2年の死亡最頻値は男性88歳、女性93歳というデータもある。そこから考えてみても、男性は70歳、女性は75歳からの受給開始が理想的と思える。

「ただし、70歳、75歳と繰り下げするには、それまでの収入確保も必要です。70歳以降の繰り下げを実現するには、定年後も長く働いて労働収入を得ることや、公的年金をもらいはじめるまでの生活費をまかなうための貯蓄や私的年金等の準備が必要になるでしょう」(小泉先生)

さらに後編記事『年金は「60歳、65歳、70歳、75歳」の“いつから”もらうのが「一番お得」なのか…その「意外すぎる答え」がわかった! 』では、一番お得に年金をもらうための“意外な答え”についてレポートしよう。

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