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日本三大秘境の「祖谷」天空の集落で受け継がれてきた「美しくも力強い暮らし」
2023.05.22

山あいに生きる人びとの知恵#1

日本三大秘境の「祖谷」天空の集落で受け継がれてきた「美しくも力強い暮らし」

徳島市内から車で約2時間半はかかる場所、ここは日本三大秘境のひとつ、祖谷周辺。人びとは山の急斜面に家を築き、畑をつくり、集落内の高低差はなんと390mあるところも! まるで天空に生きるような人たちの、美しくも力強い暮らしに出合う旅をご紹介します。

天空の集落で連綿と
受け継がれてきた暮らし

斜度が大きい場所で少しでも土地を平らにするため、家を建てるときや畑をつくるときは石積み(石垣)で嵩上げし、補強する。

曲がりくねった山道から集落に入ると、道はさらに細く急になった。あたりの斜面には、へばりつくように石積み(石垣)で支えられた畑が広がり、その間に家々が建っている。

早朝、こんにゃく芋を煮るハマ子さん。こんにゃくをつくるのに必要な灰汁は、自分たちの畑で育てたそばの実の殻を炒ったものをつかう。/磯貝農園 そらの宿 磯貝 美馬郡つるぎ町貞光字三木枋109 ☎0883-62-4075

ここは美馬郡つるぎ町の三木枋集落。永続的に暮らすのはたった3世帯だ。そのひとつ、磯貝家では、勝幸さん、ハマ子さん夫妻が農業をしながら、農家民宿〈そらの宿 磯貝〉として旅人を受け入れている。

三木枋集落内の傾斜地にある畑。そば、粟、こきび、裸麦、たかきびなど季節によってさまざまな雑穀を栽培する。

にし阿波地域の険しい山の斜面中腹には、こうした集落が数多くある。本来は耕作が難しい急斜面に畑をつくり、知恵を絞って自給自足的な農業を行ってきたのだ。世界的にも珍しい独自のスキルと土地の活かし方が評価され、にし阿波の「傾斜地農耕システム」は2018年、世界農業遺産に認定されている。

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