桑田、原、イチローも…「プロ野球・性スキャンダル量産の歴史」が止まらない本当の理由…「『飲みに行くぞ』とついていくと必ず女性がいる…そこでチヤホヤされるんですから感覚は麻痺します」

WBCで高まった野球熱を冷ますかのように明るみになった山川穂高のスキャンダル。プロ野球界に蔓延る悪しき伝統を除かねば、野球人気は落ちていく一方だろう。

前編記事『《山川の強制わいせつ致傷、坂本の中絶トラブル、田中の不倫とDV疑惑…》「選手の止まらない性スキャンダル」…なぜプロ野球界は醜聞に甘すぎるのか?』に引き続き紹介する。

昨年に発覚した巨人・坂本勇人の中絶トラブルに続き、今度は西武の主砲による醜聞が明らかになった。球界はいつになったら気づくのか。プロ野球選手が「憧れの職業」でなくなる日が近づいている。

選手によって処遇が変わる

若手の有望株として将来を嘱望されながらも、女性問題が報じられた経験を持つプロ野球OBのA氏が、匿名を条件に本誌の取材に答えた。

「正直、プロの世界は誘惑が多い。先輩から『飲みに行くぞ』と言われてついていくと、そこには必ず女性がいます。遠征先でも、タニマチさんや地元のバーのオーナーが女性を用意して待っている。そこでチヤホヤされるんですから、感覚は麻痺しますよね。しかも、先輩や周りの大人たちは『お前ら一緒に帰れ』などと気を遣って二人きりにする。それでホテルに行く関係になり、2回、3回と続いてしまう。

今では妻にも、相手女性にも申し訳ないことをしたと反省しています。当時は本当に調子に乗っていたというか、浮ついていたんです。この一件が野球生活にもマイナスの影響を与えたのは間違いありません……」

こうしたスキャンダルが絶えないのは、球団側の意識の低さも関係しているようだ。

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「私が言えたことではありませんが、トラブルが起こると、球団側は『面倒ごとを持ち込まないでくれ』という雰囲気で、再発防止のための教育も充分に行わない。だから『自分はバレないだろう、バレても大丈夫だろう』と思う選手が後を絶たないんです」(A氏)

無論、スキャンダルそのものは選手個人の問題ではあるが、長らく球界の盟主を自任してきた巨人に不祥事が絶えない理由の一端も、A氏の指摘からうかがえる。

 

「原辰徳監督は、現役時代にホステスとの不倫が報じられました。その際も、球団広報はメディアに対して『よくあることなんだからいちいち報じるな』と適当な対応。『巨人軍は紳士たれ』とはよく言えたものだと思いましたよ。原監督は'06年に別の不倫に関して元暴力団員から脅迫を受け、1億円ともいわれるカネをゆすられた。グラウンド上では非情な采配が目立ちますが、脇の甘さは球界随一です。

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