2023.05.25
# ライフ

「ヤバすぎるDV妻」と「苦痛を楽しむ夫」…?ドロ沼の不倫劇が「予想外の事なき」に至った「奇想天外カップル」の末路

およそ20%も増えている「妻からのDV」相談

妻と娘2人を置いて、突然「会社でコロナ感染者が出たからウィークリーマンションにしばらく住む」と家を出て行った夫と、その夫が浮気をしているに違いないと、調査を依頼してきた妻・藤代香苗(仮名・39歳)さん。彼女は、「夫と浮気相手の女をメチャクチャにしないと気がすまない」というほど、かなり気の強い女性であった。

前編『増加する《妻によるDV》「夫と浮気相手の女をメチャクチャにしないと気がすまない」…「超強気妻の恐怖」とそれをかわす「忍者夫」』より続く。

まず「配偶者暴力相談支援センター」のデータによれば、妻のDVに悩む夫からの相談は、増加傾向にあることは前編でも触れた。

内閣府の男女共同参画局が設置する「配偶者暴力相談支援センター」が受け付けた、配偶者からの暴力に関する男性(夫)からの相談件数は、平成27年度は2,001件だったのが、令和3年には2,489件と20%以上も増えているのだ。

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配偶者からの暴力において、男性が被害者になる場合、「身体的暴行」「心理的脅迫」「性的強要」のいずれかを、これまでに1度でも受けたことがある男性は、全体の18.4パーセント。

そのうち、「身体的暴行」の割合がもっとも多く、相談者の12.1パーセントの夫が、妻の物理的な攻撃に悩んでいるようだ。(『女性に対する暴力の現状と課題』令和4年8月 内閣府男女共同参画局)

こうした背景を踏まえ、今回の依頼者・藤代さんの言動や雰囲気から、まさに夫を追い詰めるタイプの妻である可能性を探偵たちは感じていた。

そして夫の方はというと、何人もの探偵を動員し、ついに夫の現住所と思われるマンションにたどり着いたのだが、そこに至る過程はまさにマンガの世界であった…という曲者ぶりだった。いかに夫の尾行に成功したのか?という顛末から始めよう。

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