2023.05.26
ドイツ首相が30年ぶりに韓国を「単独訪問」して明らかにした「日韓関係」大変化への「賞賛」の中身【元駐韓大使が見たG7の真実】
G7で鮮明になった尹外交の巨大インパクト
5月19日から21日まで、尹錫悦大統領はG7拡大首脳会議に招待され出席した。招待国8か国の中で6か国はグローバル・サウスと呼ばれる新興国、途上国である。
こうした国々の政治体制は様々であり、民主主義に必ずしも前向きでない。グローバル・サウスをG7側に引き付けるため、民主主義という価値観は前面には出さず、「法に基づく秩序」の重要性を共有するにすることにした。
それでもグローバル・サウスはロシアのウクライナ侵略を巡っては概して中立を保った。

こうした中で、招待国の韓国とオーストラリアはG7各国と立場を共有した。これは中ロとの関係を重視する文在寅大統領時代では考えられなかったことである。
今回の尹大統領のG7拡大首脳会議出席は、韓国が外交・経済分野で価値観と利益を共有できる国になったとG7各国が認める契機となった。