どうする秋元康…乃木坂&AKBの停滞で考える、65歳の「最強作詞家」に限界はあるのか?

40年以上も第一線で活躍する男

史上最強の作詞家は誰か。

その時代ごとに候補者がいるなか、最有力は現役のヒットメーカーでもある秋元康だろう。なにせ、ヒット作が質量ともに豊富だ。対抗馬には昭和の後半を彩った阿久悠がいるものの、第一線で活躍したのは約25年間。それもすごいが、秋元は40年以上も切れ目なくヒット作を生み続けている。

Instagram(@yasushi6057)より

最初のヒット作が1982年の「ドラマティック・レイン」(稲垣潤一)。そして最新のヒット作が今年の「人は夢を二度見る」(乃木坂46)や「どうしても君が好きだ」(AKB48)などである。

最新ヒットとして挙げた2作は、彼がプロデュースも手がけるアイドルグループのシングル曲で、どちらも当たり前のようにオリコン1位を達成した。ただ、両グループの新たな代表作になりそうなインパクトはない。両グループの勢いがかつてほどでないことを、ここで改めて感じた人もいるだろう。

 

とはいえ、AKBは2005年に誕生。乃木坂は11年の誕生だが、AKBのような下積み期間はない。つまり、どちらも国民的グループとして10数年、機能しているわけだ。勢いが落ちるのも必然といえる。むしろ、これだけ長く第一線にいることが奇跡的であり、それは秋元の手腕によるところも大きい。

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