2023.05.26

4人殺人「長野立てこもり」壮絶な顛末…果樹園経営の市議会議長の息子はなぜ凶行に及んだか

現代ビジネス編集部

「外に出ないように」

いずれも病院に搬送したが亡くなった。うち2人の警察官は中野警察署の警察官。玉井良樹警部補(46歳)と池内卓夫巡査部長(61歳)だ。

その後、男は青木議長の自宅に逃げ込み、少なくとも2度、散弾銃を撃ったようだ。
犯人は人質をとっているようで、断片的に話ができているが、説得には応じていなかった」(捜査関係者)

現場付近では、事件直後からパトカーや救急車のサイレンがこだまし、「外に出ないように」とアナウンスが流れていた。また、事件現場に通じる国道は通行止めになり、地元の人によると「今もパトカーの赤いサイレンがこうこうと周囲を照らしている。騒然とした様子だ」と話す。

青木議長は、地元で代々続く、果樹園の経営者でリンゴや桃などを栽培しているという。

 

「もう大昔から果樹園をやっておられます。また果樹園の近代化にも積極的で、自ら会社を興して、地元の農家支援もされている。

地元でとれた果物を使ったジェラート店を軽井沢などで経営するやり手でもある」

と地元の人は話す。

政憲容疑者が逮捕されたのは半日後の朝4時半のこと。半日で4人もの命を手にかけた凶行の背景には何があったのか、捜査の進展を見守りたい。

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