2012.03.21

堤堯 第3回「いよいよ話題は救国の政治家・鈴木貫太郎へ・・・でも、その前に賭けゴルフの名勝負を一席」

島地 勝彦 プロフィール

 あれは大変だったよな。シマちゃんがあるとき佐々木社長とラウンドして、社長と専務がタッグを組んで、シマちゃんが誰でもいいから編集長仲間とタッグを組んで、試合をしませんかと言われた。シマちゃんがこれを受けて立って、オレのところに相談にやってきた。なにしろ負けた場合は、週刊プレイボーイのカラー2ページにJUNの広告を無料で掲載する。勝ったら、雑誌の編集長を何人でも呼んで一泊ゴルフコンペをして、その費用の全額をJUNが持つって話だ。

 だからあのときはわれながら頑張ったねえ。なあ、シマちゃん。

シマジ 相手は2人とも、たしか我孫子CCの5と8のハンディだったと思います。前日から入ったわれわれ二人は、ジーン・サラゼン・ハウスの貴賓室に泊めてもらった。豪華な宴席がもたれ、ワインもご馳走になった。相手は余り飲まないんだが、堯ちゃんとおれは浴びるように飲んだね。

 翌日のスターティング・ホールで、まず堯ちゃんが豪快に真っ直ぐ遠くに飛ばしたボールを見て、2人が怪訝そうに言ったんだよ。「おかしいな。夕べあんなに飲んだのに二日酔いにならなかったんですか」「いや夕べはいつもより飲んでいませんよ」。飲ませて有利に運ぶつもりが、われわれの酒量を知らなかったらしい。ハーフを堯ちゃんは軽く38でまわった。試合はチームのベストボールですから圧勝したわけです。後半はおれがなんとか41でまわって勝利をもぎ取った。

 3ヵ月後、10人以上の編集長仲間、おれたちが親しくしてる石川次郎さんや関根進さんらを招待出来たんだ。みんなシマジが主催する、しかもジュンクラシックCCだってんで、懐に大枚持ってきたんだが、すべてタダってわかるとみんな「ホントかよ」と喜んでくれた。これも兄貴のお陰でした。

 シマちゃんも広告ページを供出しなくてメデタシしメデタシだったわけよ。

瀬尾 かなり危ないベットでしたね。

シマジ そのころの堯ちゃんは2番アイアンまで使いこなしていたからね。迫力があったんだ。

 そのころのオレは2番アイアンが得意だった。これならラフからでも打てる。

シマジ でも、向こうは堤さんのことを本当に『文藝春秋』の編集長かどうか疑っていたフシがあったけどね。

瀬尾 たしかに、どっかの新興ヤクザの組長を連れてきたのかと疑われても不思議ではないですよね。

立木 堤さんの迫力にはその辺の半端なヤクザの親分なんかじゃかなわないよ。おれが保証する。

 ところでこれって「現代ビジネス」だろう、ゴルフの話ばかりでいいのかい。

シマジ それじゃ、そろそろ堯ちゃんと瀬尾が大好きな政治マターに話を移しますか。以前、おれが発行人で上梓した堤堯さんの名著『昭和の三傑』は凄い本だといまでも思ってるんだが---。