2012.12.26
# 雑誌

風邪薬で肝炎、痛み止めで腎臓障害、降圧剤で痛風、不整脈の治療でEDほか
完全保存版 知らないと危ない「クスリと副作用」一覧

週刊現代 プロフィール
池谷敏郎『知らずに飲んでる 最新「薬」常識88』、大和田潔『副作用 その薬が危ない』や、医師への取材を元に作成

 抗がん剤の使い方は難しい。医師と患者が話し合い、治療方針を決めるようになってきた現代では、どういう治療を望み、いかに残された人生を送るかは、最終的には患者本人の意思にかかってくる。

 '98年に前立腺がんを発症したプロゴルファーの杉原輝雄氏は、ホルモン療法の副作用で筋力が衰え、ドライバーの飛距離が大幅に落ちた。「生涯現役」という夢を完遂するために、杉原氏は途中でホルモン療法を止めて現役を続行し、'10年には同一大会連続出場の世界新記録を樹立。最終的にはがんが転移し、昨年末に亡くなったが、これもひとつの選択だろう。

「前立腺がんの治療で使われるホルモン療法は、男性ホルモンの分泌が抑えられるため、筋力が低下し、脂肪がつきやすくなるのです。天皇陛下もこの治療をされているので、以前よりもふっくらとされてきています。それ以外にも、ほてりや発汗といった更年期障害のような症状や、勃起障害や性欲の減退、前立腺肥大の薬と同様、毛が生えてくるという副作用もある。骨粗しょう症が現れることもあります。

 化学物質を体内に入れるわけだから、どんな薬であっても副作用はあると考えたほうがいい。使わないと命にかかわるという場合は、多少の副作用は出ても仕方がないと考えますが、良性の病気なら副作用がないことを第一に考えるのが、医師の立場です。ただ、がんなどの場合は、副作用の危険性を患者さん自身が知った上で、自分の生き方、考え方によって治療法や薬を選択すべきです」(前出・赤倉医師)

 副作用をやみくもに恐れるのも、楽観視しすぎるのも危険だ。まずは向き合い、知ることから始めよう。

「週刊現代」2012年6月9日号より

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