2012.07.19

[アイランドリーグ]
愛媛・星野おさむ監督「打倒・香川で頂点へ」

守りで大切なポジショニング

 野手では3番に座る藤長賢司が打率.328とリーグトップの成績です。地元・済美高で甲子園にも出場し、打撃はこのリーグでも既に高いレベルにあります。この先、NPBを狙うなら、課題は守備になるでしょう。開幕当初、彼にはショートを守らせていましたがミスが多く、途中からサードにポジションを替えました。持ち味の打撃に集中できるようになったことが好調の要因です。

 とはいえ、NPBでは強打のサードは当たり前。彼にはぜひ強打のショートとして自らを売り出してほしいと感じています。現状、練習ではショートを守らせ、基本を身につけてもらっている最中です。

 内野手だった僕自身の経験から話をすると、守りで最も大切なのはポジショニングです。いくら捕球がよく、肩が強くても守っている位置が悪いとアウトにはできません。逆に肩がそこそこでも、いい場所で守れば、際どい打球をアウトにできるのです。その守備の感覚は、試合と練習を重ねるなかで、少しずつ体得できてきました。打撃のみならず、守備にも磨きをかけて、ドラフト指名を勝ち取ってほしいと思っています。

 夏は暑い中での連戦が続き、疲労から体調を崩したり、ケガをしやすくなる時期です。ただ、フィジカル面に関しては、この時期を見越して昨季からハードなトレーニングをしてきました。練習の量と質では、他球団に負けていないという自負があります。選手たちも自信を持って、この夏場の戦いを乗り切ってほしいものです。

 秋には必ず愛媛の皆さんに、いい結果を報告できるよう、引き続き、細かい部分を徹底して1試合1試合を大切に戦っていきます。今の愛媛はこれまでとは一味も二味も異なるチームになりました。ファンの皆さんには、球場でぜひ選手たちの後押しをしていただければうれしいです。 

星野おさむ(ほしの・おさむ)プロフィール>:愛媛マンダリンパイレーツ監督
1970年5月4日、埼玉県出身。埼玉県立福岡高を経て、89年にドラフト外で阪神に入団。内野のユーティリティープレーヤーとして、93年に1軍デビューを果たすと、97年には117試合に出場。翌年には開幕スタメンで起用される。02年にテストを経て近鉄へ。04年に近鉄球団が合併で消滅する際に は、本拠地最終戦でサヨナラ打を放つ。05年に分配ドラフトで楽天に移籍し、同年限りで引退。06年からは2軍守備走塁コーチ、2軍打撃コーチなどを務め た。11年より愛媛の監督に就任。

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