2012.09.08
# 雑誌

六本木オフィスを公開
ジャパネットたかたの「野望」

フライデー プロフィール
できたての東京オフィスに、人はまばら。パソコンで作業するのは、インターネット事業担当の社員だという

〝脱テレビ〟の戦略

東京オフィスのスタジオができる場所から東京タワーが見える。別の場所からスカイツリーも見えるという

 折しもこの8月、ジャパネットの主要な仕入れ先の一つ、シャープが液晶テレビ事業の大不振で営業拠点を売却し、国内で2000人の希望退職者を募ると発表した。シャープに限らず、家電メーカー各社が経営難に喘ぐ中での東京進出とは、ジャパネットに〝秘策〟はあるのか。

「今、〝脱テレビ〟にシフトしていますが、〝脱〟といっても新しいことをするわけではなく、まだ力を入れていない世界を見直しています。エアコン、クリーナー、炊飯器・・・・・・。大震災後の電力事情を考えると、高機能で省エネのものは高くても売れています。それに〝脱テレビ〟といってもテレビがなくなるわけではない。成熟した商品は常に循環して買い換え時期が来ます。これからテレビの落ち込みを挽回するのに、番組のエンターテインメント性を強くしようと考えています。それも東京進出の狙いの一つなんです」

 ♪ジャ~パネット、ジャパネット、のフレーズが耳に残っている人は多いだろう。自前のスタジオを設置して、そこから放送局に通販番組を売り込む。それでジャパネットは知名度を上げた。もちろん髙田社長は、この東京オフィスにも放送用スタジオの設置を考えている。

「今の日本は元気がない。家電業界も、戦後、ありえなかった状況に陥っています。『だったら、われわれが率先して元気を出していけるよう動けばいい』と東京に進出しました。これから、もっとワクワク感を出したいですね。ウチは家電のイメージが強いですけど、ファッションや食品を、地方から世界に繋げたいですね。地方に行くと、『なぜ、これが眠っているんだろう』という商品がたくさんある。商品は、作る職人だけいてもダメなんです。商人がいなくては。

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