2012.09.08
# 雑誌

六本木オフィスを公開
ジャパネットたかたの「野望」

フライデー プロフィール
京と佐世保をテレビ電話で繋いで会議をする。髙田社長は「佐世保が本社であることは変わらない」と断言

 ご覧のとおり、通販番組を放送するスタジオはこれから作るところで、年内いっぱいはかかるでしょう。私の夢だったんですが、せっかく東京に行くんだったら、日本全国が見渡せる高層ビルがいい。今、オフィスがあるのは34階で、スタジオからは東京タワーもスカイツリーも富士山も見える。ここから日本を一緒に眺めよう︱そんなメッセージを発信していきます」

 例の〝髙田節〟は、家電以外にも通用するのだろうか。流通ジャーナリストの金子哲雄氏は、ジャパネットたかた商法の強みを、次のように分析している。

「今の日本の消費者は、『マジックミラー購買』と呼ばれる買い物の仕方を求めています。家電量販店においてスタッフが一生懸命に商品の説明をしてくれたのに、断って帰るのは心情的に難しい。でも、テレビやネットの通販であれば、商品・価格情報を求めつつ、人間関係を介在させず、買いたい時に買えます。消費者からプレゼンター・髙田社長の顔は見えても、彼と人間関係を築くことなく高額商品を買いやすい。ウィークポイントは、現状、どこまでいっても髙田社長の会社というイメージが強いことです。早く髙田社長のような経営者を育てること、つまり〝脱・髙田商店〟が課題となります」

 無論、髙田社長も、その課題は意識しているようだ。こんな展望を語った。

「確かに私の顔がテレビに出れば目立ちますね(笑)。けれども、実質的には若い社員がずいぶん出ていて、テレビやラジオなど全体で2割くらいしか出ていませんよ。理念を共有している社員も多く、『東京オフィスに社長は入らず、自分たちでやらせてください』というレベルの者も出てきました。あと、『地元・長崎を棄てるのか』という声も聞こえてきますが、ローカルとか東京とかこだわっていること自体がおかしい。現に、私は佐世保から全国に番組を放送したじゃないですか。どこからでも発信はできる。東京はプラスアルファに過ぎません」

 平成の〝啖呵売り〟ジャパネットたかたが、疲弊しきったメーカー各社が居並ぶ東京で何を売るのか。注目したい。

「フライデー」2012年9月14日号より

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