2013.02.02

高齢者は保険より貯金すべし! がんへの備えに本当に必要なものは何か
がん保険のカラクリ【第5回】 文/岩瀬大輔

お金がかかる病気は、がんだけではない

 がん保険の特徴は、保障対象をがんに絞り込んでいる分、保険料が安かったり、大きな診断一時金を得られることにある。これは裏を返せば、がん以外の病気については保障が及ばないということである。しかし、がん以外の病気への備えは必要ないのだろうか。

【図表18】は上位5傷病別の一般診療医療費総額である。「がん=悪性新生物」にかかわる費用は3・3兆円、全体の13%と2位を占めているが、それ以外にも循環器系の疾患(5・3兆円、20%)、呼吸器系の疾患(2・0兆円、8%)など、いくつもの傷病がある。つまり、がん以外の病気の治療にも多額の医療費がかかっているのである。

 そもそも経済的な備えが必要なのはがんという特定の病気に限ったことではなく、およそ病気やけがによって予想以上の出費を迫られた場合のはずである。保障対象をがんに絞り、他の傷病について備えがないとすれば、病気やけがによる予想以上の出費に備えるという保険加入の本来の趣旨を満たしていない。

 したがって、仮に民間医療保険への加入を考えるなら、まずはすべての病気やけがに対応した医療保険を検討すべきである。そして、それでも余裕があったときにはじめて、いわば追加オプションとして、がん保険への加入を検討すべきである。

がんに罹ってわかる? がん保険の有用性

 もっとも、このような考えに対しては反対意見もあることを紹介しておく。前述した、がんを体験したファイナンシャルプランナーである黒田氏は次のように述べている。

 
・自分の行きたい会社が見つからず、就職活動に身が入らない
・いいアイデアがあるので、お金がなくても起業すべきですか?
・書籍の無料公開を渋る「出版社」をどう説得したか?
・ゆとり世代ってそんなにダメですか?
 ・・・・など、悩める読者の質問に岩瀬大輔さんが明瞭に答えます。
-------------------
※【現代ビジネスブレイブコンプリートマガジン】は、リチャード・ブランソン、ポール・クルーグマン、田原総一朗ら、「豪華執筆陣」の書き下ろし記事がすべて読める雑誌型コンテンツです
お申込月は無料でお試し読みができます
月額:980円(税込) 毎週火・水・金曜日配信
 

関連記事