2013.03.22

[虎四ミーティング]
木田優夫(石川ミリオンスターズ)<後編>「NPB復帰への思い」

スポーツコミュニケーションズ

最初のピンチは「無死無走者」

二宮: 木田さんがプロ入りした時、二軍のスタッフは誰ですか?
木田: 監督が須藤豊さんで、ピッチングコーチは宮田征典さんでした。

二宮: 2人とも厳しかったでしょう?
木田: はい、とても厳しかったです。でも、お2人にはプロ野球選手としての考え方を教わりました。例えば、須藤さんにはこんなことを教えてもらいました。ある日、須藤さんが「木田、ピッチャーが最初に迎えるピンチって何だかわかるか?」と聞いてきたんです。僕が答えられないでいると、こう言われました。「ノーアウトランナー無しが、最初のピンチだ」と。

二宮: 「ノーアウトランナー無し」がピンチという考え方は、初めて聞きました。
木田: おそらく「ノーアウトランナー無し」の状態でも、ピンチの時と同じように集中して投げられるかどうか、ということを言いたかったのだと思います。そこを丁寧に投げられるかどうかで、大きな差が出てくると。

二宮: 入団3年目には一軍デビューし、翌年には初の2ケタとなる12勝を挙げて奪三振王になりました。とにかくボールが速かった印象があります。そのまま先発の柱として巨人のエースになるかと思っていましたが、その後はリリーフも兼任したりしましたね。
木田: 僕自身が腰を痛めてしまったということもありましたし、当時は槇原さん、斎藤さん、桑田さんと先発3本柱がしっかりしていましたからね。桑田さんがケガをして戦列から離れていた時も、バルビーノ・ガルベスがいましたから、先発は3、4人確保できていたんです。だから僕は先発もしながら、中1日でリリーフで投げることもしょっちゅうで。

二宮: 以前、米国でお話を伺った時には「リリーフの方がやりがいがある」と言っていましたよね。
木田: 先発もリリーフも、どちらも楽しいですよ。先発はゲームをつくっていく楽しさがありますし、リリーフは嫌な流れを断ち切ったり、逆にいい流れをもっていったりと、ゲーム展開に合わせて投げるという楽しさがあります。「リリーフの方がやりがいがある」と言ったのは、毎日のように投げられるからなんです。だから、メジャーリーグの先発は羨ましいなと思いますよ。中4日で登板の番がまわってくるわけですからね。日本では5、6日も待たないといけない。その1日や2日の差がつまらないなと。

二宮: 本当に投げるのが好きなんですね。
木田: 嫌いじゃないですね(笑)。

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