閣僚や国会議員の靖国参拝が国益に反することは明らかだ! 安倍政権には、老獪な外交を望む!

このたび、習近平・新体制の詳細な分析と、日本の取るべき戦略を、『対中戦略』(講談社刊)にまとめました。よろしくご高覧ください。
「日本は永遠に歴史の陰影に浮かばれない」
さて、東アジアが再び、日本に対して喧しくなってきた。
まずは中国から。4月25日、中国外交部・華春莹報道官は次のように吠えた。
「もしも日本の指導者が日本の軍国主義による対外侵略拡張と植民地統治を誇るべき歴史と伝統とするなら第2次世界大戦の結果とその後の国際秩序に対する挑戦を企図するものである。日本は永遠に歴史の陰影に浮かばれないし、アジア近隣諸国との関係においても未来はない」
中国のインターネット論壇は、もっと凄いことになっている。
「中国から開戦すべきだ」(河南省鄭州市)
「腐敗幹部をすべて戦場に送り込め」(雲南省昆明市)
「陸軍は世界トップなのに、海軍はなぜ尻込みしているのだ」(遼寧省審陽市)
「腰抜け政府め、かくも多くの土地を失いやがって」(広東省広州市)
「(習近平主席が説く)チャイニーズ・ドリームとは祖国統一の大業を完成することではないのか」(四川省成都市)
「戦争だ!」(福建省福州市)
「小日本を打倒するために強硬になるべきだ」(内蒙古自治区フフホト市)
韓国も負けていない。4月24日、朴槿恵大統領は顔を引き攣らせて、次のように述べた。
「もし日本が正しい歴史観を持てないなら、過去の傷跡を再び切り裂くことであり、両国は未来志向の関係を発展させていくことはできない。日本はますます右傾化していき、アジア諸国との関係を悪化させている。日本がこの問題について慎重に考慮することを望む」
韓国メディアの批判は、さらに強烈だ。
「安倍晋三首相の言動は、第2次世界大戦を引き起こしたヒトラーを想起させる。このような行動が継続すれば、ヒトラーのナチスのような不幸な事態が再来する」(4月26日付『東亜日報』)
「安倍首相は日帝時代の侵略行為まで否認した。こんな言動が許されるなら、ヒトラーによるポーランド侵攻も侵略でないという詭弁が成り立ってしまう」(4月23日付『朝鮮日報』)